ロシア「撃墜は密輸守るため」=トルコ反論「証明されたら辞める」 | ニコニコニュース

11月30日、パリ郊外で記者会見するロシアのプーチン大統領。トルコによるロシア軍機撃墜について、「過激派組織『イスラム国』からの密輸ルートを守るために行われた」と、トルコを痛烈に批判した。【AFP=時事】
時事通信社

 【パリ時事】ロシアのプーチン大統領は30日、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開幕したパリ郊外で記者会見し、トルコによるロシア軍機撃墜について、「過激派組織『イスラム国』からの密輸ルートを守るために行われた」と、トルコを痛烈に批判した。

 一方、同じくCOP21に参加しているトルコのエルドアン大統領は「そのような嫌疑が証明されれば辞任する」と反論。同じ外遊先で、改めて非難を応酬した。

 AFP通信などによると、プーチン大統領は「『イスラム国』や他のテロ組織が支配する地域で生産された石油が、大量にトルコに向かっているとの追加情報を得た」と指摘。COP21で会談した各国首脳からも、ロシア軍機が「トルコへの脅威ではなかった。撃墜は必要なかった」との見解が寄せられたと主張した。

 これに対し、エルドアン大統領は同じパリ郊外で、記者団に対し「われわれはテロリストからそんな密輸をするほど不誠実ではない」と猛反発。ロシアが発動した対トルコ経済制裁にも「感情的にならず、我慢強く対応する」と語った。