日本ミシュランタイヤが、12月4日に発売する「ミシュランガイド東京2016」に選定した店舗を発表しました。東京都豊島区のラーメン屋「Japanese Soba Noodles 蔦（つた）」が一つ星に選ばれ、世界のミシュランガイドで初めてラーメン屋が一つ星を獲得しました。
「ミシュランガイド」はフランスのタイヤメーカー・ミシュラン社が1900年から発行しているガイドブックで、1930年よりレストランを星の数で格付けし始めてから世界を代表する飲食店ガイドとして知られています。2007年から東京23区を対象とした「ミシュランガイド東京」を刊行。2014年度版からは星付けとは別に「コストパフォーマンスが高く上質な料理を提供するお店」を意味する「ビブグルマン」も掲載しています。
2016年度版では、最高位の三つ星に13軒、二つ星に51軒、一つ星に153軒、ビブグルマンに343軒を選定。2015年度版で二つ星だった新宿区の日本料理店「虎白」が、三つ星へと昇格。また二つ星では1軒が初登場、2軒が一つ星から昇格し、一つ星では「蔦」を含む3軒がビブグルマンから繰り上がりました。
ビブグルマンの対象は昨年度までフランス料理とイタリア料理、和食のみでしたが、今年度からは全料理のカテゴリーに。初登場として新たに83店舗が掲載されました。ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリスさんは「ポルトガル料理、ペルー料理なども掲載され非常に多彩なセレクションとなり、東京の食の幅広さと、そのレベルの高さを物語っていると思います。今後とも美食の都市、『東京』の食に注目し読者の皆様に常に最新の情報を提供していきたいと思います」と述べています。
「蔦」はラーメン屋で世界初となる一つ星を獲得したのを受け、公式TwitterやFacebookで「たくさんのコメントやリツイートありがとうございます」と感謝。もともと日中のみの営業で行列が絶えない人気店、一つ星の味が1000円前後で楽しめるとなるとさらなる来客が予想され、「今の場所で継続するには他の方も仰るとおり整理券が一番の方法かもしれません。そのやり方をもう少しまとめて検討してみます」と告知しました。