化血研、偽書類に紫外線浴びせる 古く見せ調査逃れ

 熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)が、国が承認していない方法で血液製剤を製造していた問題で、化血研が国の調査を擦り抜けようと、偽の書類に紫外線を浴びせて変色させ、作成時期を古く見せかけていたことが2日、分かった。調査で求められた過去の書類がなかったため隠蔽工作を図ったとみられる。

 化血研は先月下旬、不正調査で設置した第三者委員会から最終報告書を受け取り、厚生労働省に提出。歴代の理事長らが、不正に関与していた可能性があると指摘している。2日午後に開かれる厚労省の専門家委員会で内容が報告される。

 最終報告書を受け、厚労省は近く化血研に行政処分を下す方針。