【ソウル時事】旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った韓国の学術書「帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘争」の著者で、名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された世宗大の朴裕河教授が2日、ソウルで記者会見し、「検察の人権に反する非人道的な捜査と起訴に強く抗議する」と訴えた。

 元慰安婦らは2014年6月、朴氏が13年8月に韓国で出版した「帝国の慰安婦」で、「自発的な売春婦」「日本軍兵士と同志的関係にあった」などと記述し、名誉を傷つけたと告訴。検察は11月18日、「元慰安婦は性奴隷に等しい被害者」と指摘し、「社会的価値、評価を著しくおとしめた」として、朴氏を在宅起訴した。

 朴氏は「元慰安婦を批判し、おとしめる本を書く理由がない」と反論し、「本は、これまで慰安婦問題に関与してきた全ての当事者を少しずつ批判している」と説明。「(慰安婦の)苦痛は、奴隷の苦痛と等しい。単純な『売春婦』ではないと言おうとした」と述べ、誤解があると強調した。