【ソウル時事】朴裕河・世宗大教授が、旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った著書「帝国の慰安婦」で名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴され、識者から抗議声明が出たことに関し、告訴した元慰安婦らが生活する民間施設「ナヌムの家」は3日、「学問の自由の問題ではなく、誤った表現が被害者の名誉を傷つけたかどうかの問題だ」と反論した。

 ナヌムの家は、抗議声明について「元慰安婦の苦痛に対する認識が欠如している」と批判。起訴前に検察の仲介で、朴氏と元慰安婦側の話し合いが行われたが、「誤った表現を使わないでほしい」という元慰安婦側の要求を朴氏が拒否したと主張し、「検察は朴氏に十分な機会を与えた」と強調した。