近隣住民を非難する看板を設置したとして無職の男が逮捕された事件で、警視庁人身安全事態対処チームは3日までに、近隣住民同士の電話内容を盗聴・録音し自宅ベランダで大音量で再生したとして、東京都迷惑防止条例違反容疑で岸継明容疑者(70)=東京都府中市分梅町=を再逮捕した。同庁によると、容疑を認めている。

 同庁によると、岸容疑者は市販の電波受信機器を使って近くに住むいずれも40代のパート従業員女性と無職女性の通話を盗聴。ICレコーダーで録音し、2012年12月ごろから自宅2階のベランダに設置したラジカセで再生していた。

 音声の再生は早朝から深夜に及び、今年秋ごろからは最大92デシベルに達するなど大音量になった。同容疑者は11年ごろから女性らを含む近隣住民に言い掛かりをつけるなどトラブルになっていたという。