NTT東日本札幌病院(札幌市中央区)は3日、約1万3千錠の睡眠導入剤「ゾルピデム」を紛失したと発表した。盗まれた可能性があり、中央署に被害を届け出た。病院は「ご心配を掛け深くおわびする」と陳謝した。

 病院によると、15人いる薬剤師の1人が1日、錠剤の発注量の異変に気付いた。詳しく調べた結果、通常の5倍程度に相当する1日200~300錠の発注が7月から始まり、発注量と実際の使用量が合致しないことも判明した。

 病院内を捜したが見つからず、3日に札幌市保健所に報告、警察にも相談した。薬剤師への聞き取りを進めているが、大量発注や紛失の経緯は分かっていないという。