4日、国連総会第2委員会の会合で発言する吉川元偉国連大使(中央)=ニューヨークの国連本部(共同)
共同通信社

 【ニューヨーク共同】国連総会第2委員会は4日、11月5日を「世界津波の日」に定める日本主導の決議案を満場一致で採択した。東日本大震災から来年3月で5年となるのを前に、津波の脅威と対策への国際的な意識を高めるのが狙い。日本や島しょ国など142カ国が共同提案した。

 日本政府は江戸時代の安政南海地震(1854年)で紀伊半島などが大津波に襲われた旧暦の11月5日を「津波防災の日」と定めている。この地震の際に津波が押し寄せた和歌山県広川町には、村人が積まれた稲わらに火を付けて人々を高台に誘導した「稲むらの火」の逸話が残っている。

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