鹿児島県立高校の生徒が昨年8月に自殺していたことが5日、県教育委員会への取材で分かった。県教委は近く、弁護士や臨床心理士ら5人による第三者委員会を設置し、いじめがあったかどうか調べる。

 県教委によると、今年6月、この生徒の保護者から「いじめによる重大事態が発生したと思われる」とする設置の申し立てがあった。委員会は今後、必要に応じて生徒らへのアンケートや聞き取りをする予定。

 県教委によると、委員会はいじめ防止対策推進法で学校や教育委員会への設置が義務づけられている。自殺や不登校など「重大事態」の場合、いじめの有無が不明確でも、申し立てがあれば調査する。