野菜がそのまま器に! クックパッドで話題の「ベジココット」【アボカド、じゃがいも、ズッキーニ】 | ニコニコニュース

アボカドカップの朝食フルーツサラダ(P.27)
ダ・ヴィンチニュース

 料理を作る方なら、一度はお世話になったことがある “クックパッド”。中でも特に最近話題になっているのが「ベジココット」。野菜をくり抜いて器のようにし、その中に具材を入れた料理のことを指し、フランス料理では「ファルシ」とも呼ばれているそうです。くり抜く&詰めるというプロセスを楽しみながら作れて、野菜をあまさず食べられる。そして、野菜自体がカラフルなのでおもてなし料理にもぴったりと、嬉しいポイントがいっぱい。そんなベジココットレシピばかりを集めた『クックパッドのベジココットレシピ』(宝島社)が発売になりました。本書では、アボカド、トマト、じゃがいも、パプリカ…など12種類の野菜を器として使い、サラダにしたりグラタンにしたりと、いろんなアレンジレシピを紹介しています。また、ベジココットを上手に作るための焼き方や盛り付け方なども説明してあるので、初心者でも挑戦しやすくなっています。今回はこの中から、アボカド、じゃがいも、ズッキーニを使ったベジココットレシピ3品を実際に作ってみました。

【実際に作ってみた】詳しくはダ・ヴィンチニュースへ

◆アボカドカップの朝食フルーツサラダ(P.27)

 アボカドは、縦半分に切って実と皮とに分けておきます。ボウルに、それぞれ細かく切ったアボカドの実、ミニトマト、バナナを入れて、オリーブオイル、塩、レモン汁を加えて味がなじむまで混ぜます。これをアボカドの皮の器に盛りつければ完成です。

 まずは、ベジココットで良く使われる食材の1つである、アボカドを使ったレシピです。アボカドの皮はかなりしっかりしているので、器にもってこいですよね。アボカドの実は、森のバターと言われるほど脂肪分が多く、ねっとりした食感が特徴ですが、このねっとり感がじつはバナナのねっとり感ととても似ていて、間違えそうになるくらいでした。アボカド、バナナだけだとちょっと重くなりそうですが、そこにトマトとレモン汁の酸味が合わさることでかなり爽やかな味に。エネルギー補給したい朝にぴったりの一皿でした。

◆じゃがいもカップのグラタン(P.63)

 じゃがいもは皮つきのまま良く洗い、電子レンジで加熱し、粗熱が取れたら横半分に切って、皮が破れないように実の内側をくり抜きます。くり抜いた中身はボウルで粗く潰し、マヨネーズ、塩、こしょう、細かく切ったソーセージ、ほうれん草を加えて混ぜ合わせます。これをじゃがいもカップに入れ、マヨネーズをかけたらオーブントースターで10分焼き、最後に黒こしょうをふれば完成。


意外なところで、じゃがいもがカップになったレシピです。じゃがいもの皮はかなり薄く破れやすいので注意が必要ですが、上手くくり抜くことができればこちらも中身を詰めやすいカップになります。かなりシンプルな味付けですが、マヨネーズのコクとソーセージの塩気がじゃがいもの淡白な味とマッチして、美味しい!ホクホク感もたまりません。マヨネーズの変わりにチーズでも美味しそう。

◆マヨマスタードのズッキーニボート(P.71)

 ズッキーニは縦半分に切り、実の内側をくり抜いてズッキーニボートを作ります。くり抜いたズッキーニと玉ねぎ、鶏肉を細かく切ったら炒めて、塩こしょう、マヨネーズ、粒マスタードで味を整え、ズッキーニボートに詰めます。上にピザ用チーズをのせて、オーブントースターで15分ほど焼けば完成。

 こちらもベジココットで人気のズッキーニを使ったレシピ。ズッキーニと言えば、輪切りで使われることがほとんどの中、このような形は斬新で面白いですよね。スプーンを使えば簡単に中身をくり抜くことができるのですが、これがまたなかなか楽しい作業でした。トースターでじっくり焼くことでズッキーニの甘さが増し、そこにマヨマスタード&チーズのコクが合わさって、あっという間に1本食べてしまいました。ワインのおつまみにもぴったり。

☆野菜まるごと食べている感が嬉しい!美味しい!ベジココット


 いつもだと、料理に野菜を使う際は皮をむいたり切ったりするので、なかなか野菜そのものの形を見たり、味わったりすることが難しかったりします。しかし、ベジココットはほぼそのままの形で野菜を食べるので、まるごと食べていることをしっかり感じられて、食育にも繋がるような気がしました。実は栄養素も皮に近い部分に多かったりするので、ぜひ野菜をまるごと味わう習慣を身につけたいものです。

文=JUNKO