「駅のゴミ箱に大量に捨てられてるんだが…」パズドラファン歓喜の「サンデー」“ビックリマン商法”は是か否か | ニコニコニュース

『パズル&ドラゴンズ』公式サイトより。
おたぽる

 今月1日に発表された「現代用語の基礎知識選 2015 ユーキャン新語・流行語大賞」で“トリプルスリー”と並び、「2015 年間大賞」に選ばれた“爆買い”がさっそく行われた。対象商品は、とある特典がついた2日発売の「週刊少年サンデー」(以下、「サンデー」)2016年1月1日号。特典目当てで買い漁られた結果、毎号欠かさず購読している「サンデー」ファンが買えないという事態に陥り、世間からも「かわいそうにな」などの声が上がっている。

 第20弾となる最新劇場版のタイトルが『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』に決定したこと受け、青山剛昌氏のポスターがついた今号の「サンデー」。ただ、記念すべき1号に相応しい特典はそれだけではない。パズルRPG『パズル&ドラゴン』(以下、『パズドラ』/ガンホー)の限定アイテム・シリアルコードもついているのだ。

 先月23日~今月6日まで開催される「サンデー」と『パズドラ』のコラボレーション企画。この企画は「サンデー」の歴代人気キャラクター、犬夜叉や蒼月潮&とら、ラムや花菱烈火など“サンデーオールスターズ”がコラボガチャで登場するというもの。その企画の一環として、2日発売の「サンデー」には、Androidユーザーのみ『うしおととら』の“とら”が入手できるシリアルコードがつけられた。

 発売当日、「コンビニでとらのために、久しぶりに『サンデー』買った」「パズドラのとらが欲しいので、普段読みもしない『サンデー』を買いました」「『サンデー』って人気なの? 自分は、パズドラのとら目的で購入しました(笑)」「とらのために『サンデー』買いました。本は要らないよー笑」といった人が続出。中には「20冊ほど確保した」などの爆買い組まで現れ、結果的に「マジで『サンデー』売ってない」「コンビニで『サンデー』全滅していた理由はソシャゲか」「いつも買ってるコンビニで『サンデー』売ってなくて、4軒回ってしまった」「もう購入は絶望かな。明日、漫画喫茶に行くわ」と、買えない読者が溢れてしまった。

 また「『サンデー』が駅のゴミ箱に大量に捨てられてるんだが」と、完全に本誌のほうがおまけ化してしまっていたり、「とらを3体で1500円で売るんで儲けさせてください」と商売が始まっていたり、「のりで接着してるだけだからコード抜かれてるやつあるんじゃない?さっきコンビニで見つけて買おうとしたら、思いっきりのり取れてたんだが。あれじゃ怖くて買えんわ」と、特典だけ奪う人がいたりと、だいぶ酷い話も目立つ。

 この「サンデー」売り切れ続出には、世間からも「俺が読者なら泣いてた」「かわいそすぎるな」と読者を哀れむ声や、「やっぱパズドラ民て民度低いな」「やっぱりソシャゲやってるやつって馬鹿だわ」と『パズドラ』ユーザーを蔑む声。ほか「本誌捨てるならくれ」「ビックリマンかよ」「買い占めていいから、『MAJOR』だけ読ませて」「立ち読みができないじゃないか!」「立ち読みクソ野郎より、買うだけまし」「『サンデー』売れてないんだから、良かったんじゃないか」「毎号つければいいのに」「復活の兆し」など、さまざまな声が上がっている。

 とら目的で「サンデー」を買った人の中には、「叩くなら買い占めしてる側の人間じゃなくて、こうなることを予測できなかった『サンデー』自体を叩くべきだろ」「本当に『サンデー』好きなら、事前にその情報を得てるはずだし、いつもより早く買いに行くべき」といった意見を述べる人も見られる。ごもっともではあるが、掲載しているマンガ家のことを考えると不憫でならない。ファンが読めずに、捨てられるなんて悲しすぎるぜ!?
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は小学館)