マインツが敵地で快勝…武藤は2戦連発ならずも酒井高との日本人対決制す | ニコニコニュース

ゴールを喜ぶマインツの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第15節が5日に行われ、DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVと、日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツが対戦した。

 8位ハンブルガーSVと9位マインツの勝ち点差はわずかに「1」と、この試合の結果次第では順位が入れ替わる。3連勝を目指すハンブルガーSVは酒井を右サイドバックで起用。4試合連続のスタメン出場を果たした。対するマインツも4戦負けなしと調子は上向き。前節ゴールを挙げた武藤はツートップの一角として14試合連続で先発に名を連ねている。

 試合が動いたのは16分。カウンターを仕掛けたマインツは、武藤がエリア内左のハイロ・サンペリオにパスを供給。ハイロが滑り込みながら折り返したボールはDFにカットされたが、跳ね返ったボールに反応したハイロが倒れこんだ体勢のまま左足でゴール方向に蹴りこむと、山なりのボールがGKの頭上を超えてネットを揺らした。

 ビハインドを背負ったハンブルガーSVは35分、右サイドをドリブルで持ち上がった酒井が縦に抜けだしたニコライ・ミュラーにスルーパスを供給。これを受けたミュラーが中央に折り返すと、エリア内で完全にフリーとなっていたミヒャエル・グレゴリチュが左足で狙ったが、シュートは大きく枠の上に外れてしまい、決定機を逃した。試合はこのまま1-0で前半を折り返す。

 後半に入って51分、マインツは自陣からのクリアボールのこぼれ球を前線で拾ったハイロが、ユヌス・マッリとのパス交換でエリア内右に侵入。そこから右足を振り抜くと、低い弾道のシュートがゴール左隅に決まり、点差が2点に広がった。

 ハンブルガーSVは67分、左サイドからの折り返しをエリア手前で受けたグレゴリチュが左足でミドルシュートを放ったが、GKの正面に飛んでしまう。対するマインツも71分にチャンス。ショートカウンターを仕掛けると、スルーパスでDFラインの裏に抜けだした武藤が右足で狙ったが、シュートはGKに弾かれ追加点とはならなかった。

 すると76分、マインツが決定的な3点目を奪う。マッリが自陣からドリブルで持ち上がると、これを引き取った武藤が左サイドに展開。パスを受けたハイロがダイレクトで折り返し、最後はエリア内に走り込んだクリスティアン・クレメンスが左足でシュートを流し込んだ。3点のリードを得たマインツは79分、武藤を下げてフローリアン・ニーダーレヒナーを投入した。

 90分、ハンブルガーSVは左サイドからのクロスにヨハン・ジュルーが頭で合わせて1点を返したが、反撃もここまで。試合はこのまま終了を迎え、マインツが敵地で3-1と快勝を収めた。武藤は79分までプレー、酒井はフル出場している。

 ハンブルガーSVは次節、12日にアウェーでヴォルフスブルクと対戦。マインツは、11日にシュトゥットガルトをホームに迎える。

【スコア】


ハンブルガーSV 1-3 マインツ

【得点者】


0-1 16分 ハイロ・サンペリオ(マインツ)
0-2 51分 ハイロ・サンペリオ(マインツ)
0-3 76分 クリスティアン・クレメンス(マインツ)
1-3 90分 ヨハン・ジュルー(ハンブルガーSV)