アリババ・馬会長、北京の大気汚染に孫正義氏譲りの自虐ネタ「本当に宇宙人だったら・・・」 | ニコニコニュース

サーチナ

 香港メディア・東網は6日、中国EC大手・アリババのジャック・マー(馬雲)会長が5日、パリで行われている気候変動枠組条約締約国による第21回会議(COP21)のイベントに出席、北京の大気汚染について「本当に宇宙人だったら自分の星に帰れるのに」と自身の異名を持ちだすユーモアを披露したことを報じた。

 記事は、馬会長がCOP21の「アクションデー」でスピーチを行ったさい、先日北京で発生した重度の大気汚染について言及したことを紹介。この数年で多くの親戚や友人ががんを発症したことを明かすとともに「私は自分が本当に宇宙人だったら良かったなと思う。そうすれば自分の星に逃げ帰れるから」と語ったことを伝えた。

 また、半世紀後「子どもたちが、サンゴ礁って何? ゾウって? トラって? と聞くようになる」のではないかと案じるとともに、「誰が悪い、誰が責任を負うかという議論ではなく、良い方法をシェアすることを議論しなければならない」と環境や絶滅危惧種の保護に対する考え方を示したことを紹介した。さらに、環境保護について、敗れれば人類がいなくなる「第3次世界大戦である」とも形容したことを併せて伝えた。

 馬会長が宇宙人(中国語で「外星人」)と称される所以は、その風貌と才能によるものと思われる。そして、馬会長も自身が「宇宙人」と呼ばれていることを十分に認識しており、しばしばそのことを利用した「自虐ネタ」を披露することがある。昨年12月には台湾のフォーラムで演説を行ったさいに「みなさん、馬雲は宇宙人、E.T.みたいだと言う。でも実際、見た目がE.T.に似ている以外は(みなさんと)同じなんです」と語っている。

 そこで思い出されるのは、ソフトバンク・孫正義社長の「名言」だ。2013年1月に、あるユーザーから「髪の毛の後退度がハゲしい」と指摘された孫社長は「髪の毛が後退しているのはない。私が前進しているのである」と反論ツイート。この発言は当時ネット上で大いに盛り上がったが、これ以前にも孫社長は自身の風貌に言及した「自虐ネタ」を数々披露してきた。

 ややもすればネガティブになりがちなものをユーモアで返すセンス。これもカリスマ経営者に求められる資質の1つなのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF.COM)