資産運用の「お金のデザイン」が総額15億円を調達、来年初頭にも新サービスをローンチ | TechCrunch Japan

12月3日、グローバル資産運用サービスを提供する「お金のデザイン」が東京大学エッジキャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、電通デジタル・ホールディングス、伊藤忠商事らから総額約15億円を調達したことを明らかにした。

お金のデザインは2013年8月に創業した。2014年9月に金融商品取引業者(投資運用業および投資助言・代理業)の登録を行い、同年11月より招待制の資産運用サービスを展開している。2015年12月1日、金融商品取引業者(第一種金融商品取引業)に変更登録を行った。これにより、お金のデザインで口座開設から運用まで一環したサービスを提供することができるようになるとCMOの馬場康次氏は話す。来年初頭にも招待制ではなく、幅広いユーザーに向けたサービスを展開する予定だという。

お金のデザインの特徴は独自に開発したアルゴリズムにより、それぞれのユーザーに最適な資産運用プランを提案することにあるという。ユーザーが9つの質問に答えると、お金のデザインは世界中の約6000銘柄のETF(上場投資信託)の中から40、50銘柄を組み合わせてポートフォリオを生成する。ユーザーのポートフォリオはハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンといった単純な分け方だけではなく、ユーザーの年齢やライフステージを鑑みた上で資産のグロース、インフレに対するヘッジ、インカムの割合といったバランスを総合的に見るという。また、お金のデザインの投資一任運用報酬は最大1%と低い手数料で利用できることも魅力の一つだそうだ。

今回調達した資金でエンジニアの採用とマーケティングに力を入れる予定だという。お金のデザインの目標は「預金からグローバル資産運用」という考えを広めることであり、特に資産形成の段階にある若年層にリーチしたいと馬場氏は話す。現在、同社のサイト上で事前登録を受け付けている。