AKB横山由依、総監督継承式で涙の所信表明 秋元康氏「泣けた」 | ニコニコニュース

高橋みなみ(左)からAKB48グループ総監督の役職を引き継いだ横山由依 (C)AKS
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 AKB48が8日、開業10周年を迎えたAKB48劇場(東京・秋葉原)で記念公演を開催し、「総監督継承式」を行った。4月8日生まれ、身長148センチの高橋みなみが「48の申し子」であるなら、劇場およびAKB48と同じ12月8日生まれの横山由依もまた「48の申し子」。23歳の誕生日にタスキを引き継いだ横山は、涙ながらに胸を打つ言葉でファンの心を動かし、スピーチ力の不安を一掃した。秋元康総合プロデューサーもトークアプリ755で「総監督になった横山由依の所信表明、素晴らしかった。立場が人を作る。泣けた」と称賛した。以下、横山の所信表明全文。

【写真】劇場のステージ上から送信された「調印書」のFAX

本日より、AKB48グループ総監督になりました横山由依です。少し私の思いを話させてください。

おととい(12月6日)、『AKB48劇場オープン10周年祭』(※注)がありました。そこには昔から応援してくださった、AKB48の未来を信じて応援してくださった、レジェンドのファンの方たちがたくさん来てくださいました。

駆けつけてくださった卒業メンバーもすごく輝いていましたし、私のあこがれのAKB48がそこにあり、本当に夢のような時間でした。

キラキラ輝く先輩たちを見て、ファンの皆さんが心からの笑顔で応援してくださっているのを見て、やっぱりAKB48は1期生、2期生、3期生をはじめとする先輩メンバーとファンの方々が作り上げてくださったものなんだなと感じました。

そこで、一つ私が思ったことがあります。

AKB48のライバルは、AKB48です。

たくさんグループがいるし、ライバルなんですけれども、私たちが今、最も超えなければいけない目の前にある大きな壁は、今までのAKB48なんじゃないかと、そのとき思いました。

劇場がオープンして10年というこの日に、グループの総監督を継承させていただくことになりました。本当はうまくしゃべれるタイプじゃないし、ここに立っているだけでどうしようもなく不安なんですけど、今ここで宣言させてください。

たかみなさんたち初期のメンバーが作ってくださったAKB48の歴史に負けないくらい、もっとすごい、新しいAKB48を、48グループのメンバーと一緒に作っていきたいと思います。

先輩たちの活躍を見ていると、自分たちはまだまだだなと思うことが本当に多くて、多分ここにいる仲間たちもみんなそう思っていると思うんですけど、でも、ここで皆さんと約束をしたら、それに向かって頑張れるのかなと思うので、ここで約束させてください。

これから10年後、皆さんがこのグループを応援していてよかったなと思っていただけるようなグループでいられるように、私たちメンバーみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。

だから、皆さんにお願いします。これからもAKB48グループの応援をしてください。私たちのことを支えてください。そして私たちの“レジェンドファン”になってください。

私たちは本当にまだまだ未熟で、先輩たちの力を借りてしか歩むことはできませんが、ファンの皆さんと一緒なら、この先10年、また夢を見続けられるのかなと思うので、これからもぜひ、48グループの応援をよろしくお願いします。

「総監督継承式」では、3年4ヶ月にわたって総監督を務めた高橋が「私、高橋みなみは、AKB48創立10周年ならびに自身の卒業を迎えるにあたり、ただ今より『AKB48グループ総監督』の任を、AKB48チームAキャプテンである横山由依が継承することを、ここに宣言します」と文書を読み上げ、2人が署名。「調印書」はステージ上からFAXでマスコミ各社に一斉送信された。

(※注)『AKB48劇場オープン10周年祭』=劇場が開業2周年を迎えた直後の2008年1月、2000部限定販売された4万8000円(税抜)の写真集に封入されていた「10周年記念公演」のチケットを保持していたファンらを対象に行われたイベント。当日は約500人が参加し、“レジェンドファン”と名付けられた