インタビューに答える野坂昭如さん=2000年7月、東京都杉並区の自宅
共同通信社

 「焼け跡闇市派」を自称し、小説「火垂るの墓」などで直木賞を受賞、作詞家やタレントとしても活躍した作家で元参院議員の野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが9日午後10時37分ごろ、心不全のため東京都新宿区の東京医大病院で死去した。85歳。神奈川県出身。葬儀は近親者の密葬で行い、告別式を後日営む予定。喪主は妻暘子(ようこ)さん。

 2003年に脳梗塞で倒れ、闘病を続けていた。

 1945年、少年時代を過ごした神戸で空襲に遭い、その後、妹が亡くなった。コント作家、CMソング作詞家などで活躍し、63年に「おもちゃのチャチャチャ」で日本レコード大賞童謡賞を受けた。