放送倫理・番組向上機構(BPO)青少年委員会は9日、タレントのおむつ交換場面などを放送したテレビ東京の番組「ざっくりハイタッチ」について、深夜帯の番組でも、日本民間放送連盟の放送基準である「不快な感じを与えるような下品、卑猥(ひわい)な表現は避ける」を心に留め、番組制作に当たることを望む、とする考えを公表した。

 9月13日未明の放送だったが、視聴者から「下品でひどい」などの声が寄せられていた。同委は「どの時間帯であれ、性的表現などに厳密な線引きを行うことは表現の自由をゆがめる」とする一方、内容が行き過ぎれば「権力的な統制を求める世論を高める可能性がある」と指摘。各放送局に深夜番組の表現について自主的な議論を深めるよう促した。