米IT大手アップルのアップルウオッチなど腕時計型端末の普及を受け、京都大は10日、来年の入試から、試験会場で受験生が同端末のほか、腕時計、置き時計などを使うことを禁止すると発表した。代わりに試験会場に時計を設置する。京大によると、時計の全面禁止は国立大では初めての試み。

 京大では2011年、試験時間中に試験問題がインターネットの「質問サイト」に携帯電話で投稿される不正が発生。ネットに簡単にアクセスできる腕時計型端末は、腕時計と見分けが付きにくく、京大は「不正行為の防止と入試の公平性を確保するために判断した」としている。