北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査報告をめぐり、日朝両政府が11月中に複数回、中国で実務者による非公式協議を開催していたことが分かった。日朝関係筋が11日明らかにした。日本側は7月に北朝鮮側から報告延期の伝達を受けてから正式通報がないことを踏まえ、迅速な調査と通報をあらためて要求。拉致問題進展の糸口を探ったとみられる。北朝鮮側は新たな遺骨問題を提起したもようだ。

 協議は、日本が外務省アジア大洋州局長の交代など、日朝協議体制を刷新してから初めて。日本側は、新たな遺骨問題に関し「協議の引き延ばしを画策しているのではないか」(政府筋)と警戒を強めている。

全文を表示