東京地検の20代の女性検事が今年春以降、取り調べを担当した容疑者3人に、犯行を認めれば刑事処分を軽くするなどと発言していたことが11日、分かった。司法取引と受け取られかねず、検察内部でも不適切な利益誘導だとして問題となり、女性検事は依願退職した。

 関係者によると、女性検事は、痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕、送検された男に、犯行を認めれば公開の裁判ではなく、書面で審理される略式起訴にとどめると持ち掛けたという。

 また、麻薬取締法違反容疑で勾留中の暴力団組員には、弁護人を解任すれば接見禁止を裁判所に請求しないと話した。

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