体外受精の受精率や妊娠率を改善させることを目的として、妊娠を希望する女性から採取した細胞内小器官のミトコンドリアを自分の卵子に移植する臨床研究を、日本産科婦人科学会が12日了承した。

 海外で約200例の報告があり、民間クリニックから移植の実施申請があった。同学会は「未知の問題が存在する可能性は否定できず、効果は十分検証されていない」と判断、治療ではなく臨床研究として進めることを認めた。