【レポート】ミルキィホームズ×Poppin'Partyのハッピーでスペシャルなコラボも! ミルキィホームズpresents ブシロードライブ2015 | ニコニコニュース

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「ミルキィホームズpresents ブシロードライブ2015」が2015年12月13日、東京・有明コロシアムで開催され、ブシロード作品に関連したアーティストたちが多数登場した。

今回のブシロードライブは「ミルキィホームズpresents」と題しており、2016年2月27日に『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ』公開予定のミルキィを特にフォーカスした内容。オープニングは逆光の中、ミルキィホームズがおなじみの衣装で登場し、ブシロードの社歌でもある「熱風海陸ブシロード」をHyper Euro Versionで披露する。間奏では久々に「キッダーニ男爵(ブシロード木谷社長にそっくりな怪人)」が奈落から勢い良く飛び出して登場。「人間五十年、夢幻の如く」のおなじみのフレーズをキメキメで叫ぶと、橘田もびっくり顔だ。久しぶりのキッダーニ男爵の登場にミルキィ4人も「すごい勢い!」「社長の腰が心配!」と盛り上がっていた。

本編トップバッターは『BanG_Dream!』から生まれたバンド「Poppin'Party」。作中のキャラクターたちと同じように出演声優がバンドとして実際に楽器を担当するという、キャラクターと演者がクロスオーバーするコンテンツだ。ライブ出演を重ねてきたPoppin'Partyだが、今回のイベントには5人目のメンバーとしてドラム担当の大橋彩香が参加。自己紹介の際のドラム煽り「ジャーンジャジャジャジャジャーン」で歓声が上がるほどの注目を集める。以前からドラム経験を声優として生かせる作品に出られたら嬉しいと語っていた大橋には念願のステージだろう。Poppin'Partyは「STARBEAT! ~ホシノコドウ~」「ティアドロップス」「Yes! BanG_Dream!」の3曲を披露。笑顔の華やかが抜群の愛美に太陽のような笑顔の大橋、全身で音を楽しみながらキーボードをかき鳴らす並びのバランスが抜群だ。ロック色の強い「ティアドロップス」では、ドラムを打ち鳴らす大橋の真剣な表情も印象に残った。ステージ中には『BanG_Dream!』1stシングル「Yes! BanG_Dream!」が2016年2月24日に発売されること、2016年4月24日にファーストライブ「BanG_Dream! First☆Live Sprin'PARTY 2016」が品川プリンスステラボールで開催されることが発表された。そのほか、『BanG_Dream!』の新コミックやイラストストーリーの連載スタート、2016年1月より「BanG_Dream! Radio」が毎週更新になることなどが発表されていた。

さらに「Yes! BanG_Dream!」にはアニメーションミュージックビデオが同梱されることが発表され、ステージではアニメMVをバックに「Yes! BanG_Dream!」ライブを実施。間奏で愛美と大橋が笑顔で視線を合わせたり、愛美と西本りみが背中合わせで演奏したり、伊藤彩沙がタンバリンを取り出してパーカッションに早変わりしたりと、ハッピーなステージを展開し、最後は全員でジャンプを決めてPoppin'Partyパートは終了となった。そのパフォーマンスに、MCに登場したミルキィチームも「かっこいい!!」「シンクロ率がハンパない!!」と絶賛だった。愛美は『ヴァンガード』の劇中アイドルユニット「ラミーラビリンス」としても出演する大活躍ぶりだった。

三森すずこは「ピンキーパイ」のぬいぐるみを腰に身につけて、久しぶりの「ミライスタート」を披露。続く「カードゲームしよ!」は、ブシロードのCMなどでおなじみ「カードゲームしよ子」としての楽曲で、会場をキュートに盛り上げた。こういうめったに聴くことができない楽曲を楽しめるのはブシロードライブならではだ。さらに二度目のステージでは緑のドレスに着替えて登場し、疾走感にあふれた「Light for Knight」で凛としたステージングを披露。「スマイリウム」は笑顔と光で満たされた会場のファンへの感謝の歌。ピンク一色の会場が、落ちサビで星を示す黄色に変わる光景は感動的だ。ラストは発表されたばかりのクリスマスナンバー「ハッピーハッピークリスマス」を初披露。優しく楽しい王道クリスマスソングでありながら、ラストのソロでは三森ならではの表現力にぐいっと引き込まれる感じだった。

新田恵海は、オーロラをまとったような不思議な色合いの衣裳で登場し、まずは『カードファイト!! ヴァンガードG』オープニング「NEXT PHASE」を披露。客席のクラップとコールを力強く呼び込んでいく。そしてミルキィホームズpresentsライブである以上、『探偵歌劇 ミルキィホームズ TD』作中のアイドル・天城茉莉音としての楽曲は外せない。「奇跡の歌」で見せる表現力は新田の背後に茉莉音の「エレメンツ」が見えるようだ。続く「探求Dreaming」は背後のスクリーンで無数の光の中歌う茉莉音の背中と、サイリウムの光の中歌う新田の姿が重なるようだった。

さらに初披露楽曲として、2016年1月放送予定のアニメ『ラクエンロジック』エンディング「盟約の彼方」を披露。しっとりと力強く歌いながらテンションを蓄積させ、感情を爆発させるように歌うサビは圧巻の説得力で、アーティスト・新田恵海の真価を存分に体感させる一曲だった。ラストは「EMUSIC」で、客席の大合唱とともに音を楽しむ彼女らしいステージで締めくくった。

ライブではほかにもサイキックラバー「Vanguard Fight」や高橋秀幸「Beyond the limits」、中ノ森文子「flower」、STARMARIE「メクルメク勇気!」などがステージをよりいっそう盛り上げていく。STARMARIEの休むことのない全力ダンスには会場からどよめきが起こっていた。

大トリはもちろんミルキィホームズの4人。クリスマスのサンタ×ミルキィカラーな衣裳で登場し、「ミルキィA GO GO」「ミルキィ100ワールド」の2曲で会場をミルキィホームズのライブ空間にしてしまうのは流石の一言。続くソロコーナーでは、4人がサンタのプレゼント袋とテニスラケットを持って登場し、ボール(状の羊やサルのぬいぐるみなど)を打ち込んでいたのは、会場の有明コロシアムがテニスの聖地であることを意識してだろうか。「ヒロイン探偵物語」「ラッキー*フルスロットル」「乙女♡危機一髪」「SU☆PA☆PA☆スター」とそれぞれにらしさを見せるソロコーナーだったが、演歌や歌劇のように朗々と歌い上げながらナイスショットを連発していた橘田は流石元テニス部だった。

そして今回ミルキィホームズは、2月に公開される『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ』主題歌「激情! ミルキィ大作戦」を初披露。新しい物語の始まりを告げるにふさわしい、ミルキィらしい楽しくハッピーな楽曲だ。間奏では4人が華やかなダンスを見せたが、初期のミルキィは間奏のダンスで見せるパートは三森の担当だったなとか、そもそも三森・橘田・徳井の3人だったなとか考えると、4人全員が同じ激しめなダンスを楽しそうに見せているのも成長や変化を感じて感慨深い。

ラストの畳み掛けは「ナゾ! ナゾ? Happiness!!」から、ミルキィホームズの原点とも言える「雨上がりのミライ」へ。ライブの主題になり、締めになりうる楽曲の選択肢が数限りなくあるのはミルキィの強みだろう。そしてこれで締めという流れに入って、妹分の「ミルキィホームズフェザーズ」のステージはなしか、残念だな……と思っていると、アンコールの「正解はひとつ! じゃない!!」にゲスト参加したのはPoppin'Party! フェザーズの愛美と伊藤彩沙もメンバーであるPoppin'Partyの参加という形でミルキィホームズシスターズの6人勢揃い(?)も一緒に実現したのだった。楽器を携えて一列に並んだ(伊藤はショルダーキーボード)Poppin'Partyをバックに歌うミルキィホームズというブシロードライブならではのコラボレーションは、ブシロードの歴史とこれからを感じさせる共演だった。

○ミルキィホームズpresents ブシロードライブ2015 - セットリスト

(photo:中村ユタカ)

(中里キリ)