【真田丸】堺雅人、視聴率で「損得は考えない」 | ニコニコニュース

大河ドラマ『真田丸』への意気込みを語った主演の堺雅人 (C)ORICON NewS inc.
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 俳優の堺雅人が14日、東京・渋谷のNHKで来年1月10日スタートの大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の初回完成披露試写会に出席した。記者から視聴率について質問が及ぶと、「真田幸村が言ったらしいのですが、『損得を考えない人間が一番恐い』と。損得を考えると縮こまったものになると思うので、面白いと思ったものを一生懸命やっていきたい」とけん制。「いま日本で一番観たい物語なんじゃないか」と自信をにじませていた。

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 同作は、脚本家・三谷幸喜氏の『新選組!』以来12年ぶり2度目の大河作品。戦国時代屈指の英雄として知られる人気武将・真田幸村こと信繁(のぶしげ)の生涯を描く。初回では、仕えていた武田家の滅亡と、戦国の荒波に放り出された真田家の“船出”が描かれた。

 堺は「真田家を一艘の船に見立てて描かれるドラマ。一緒に航海を楽しむつもりでお付き合いいただきたい」と呼びかけ、「どんどん領地を増やしていく右肩上がりの大名の話じゃないところが僕はすごく面白いと思っている。ひとつの価値観を押し付けて領土を大きくしていく話も面白いけど、迷いながら悩みながらいろんな価値観を共存させて前に進んでいく、だましだましの感覚が真田丸の魅力になるんじゃないかと勝手に思っていて、それは日本で一番観たい物語なんじゃないかと思っています」と熱弁をふるった。

 演出の木村隆文氏が「長野県で迎えた撮影初日、さっそうと馬に飛び乗り、風のごとく駆け抜ける堺さんの姿が脳裏に焼き付きました。それを見た瞬間、“冒険娯楽活劇”のようなテイストでやっていけたらと思った。脚本も静と動がバランスよく計算されていているので、三谷さんらしい会話劇と、役者の芝居を引き出す演出で、その醍醐味を伝えていきたい」とヴィジョンを語ると、堺も「なるべくいきいきと生命の通った戦国の物語にしたい」と意気込みを新たにしていた。

 ナレーションは同局の有働由美子アナウンサー、音楽は『新選組!』を手がけ、堺が主演した大ヒットドラマ『半沢直樹』や現在放送中の『下町ロケット』(ともにTBS)のテーマ音楽も手がける服部隆之氏を起用。ヴァイオリニストの三浦文彰によるソロパートが際立ったテーマ音楽でドラマを盛り上げる。