「冨樫の新連載か?」 主人公はパリストン!? 読切『殺し屋ドミノ』も、やはり『HUNTER×HUNTER』っぽかった!? | ニコニコニュース

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。
おたぽる

――発行部数約260万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

 12月14日に発売となった「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2016年2号、表紙と巻頭カラーは、連載3周年の『食戟のソーマ』。サンタクロースやトナカイのコスチュームに身を包んだ見開きで、TVアニメ第2期制作決定を発表した。詳細に関しては今後伝えていく予定。なお、連載3周年と第2期制作を記念し、「第3回 読者選抜レシピ選手権」が開催となる。こちらは自分の考えたレシピや名前などを応募すると、採用者に豪華賞品が贈られるという流れ。審査委員長は、ココリコ・遠藤章造とウワサされたことがある美人料理研究家・森崎友紀が務める。

 その他、巻頭カラーでは来年7月23日公開となる『ONE PIECE FILM GOLD』のゴールドに輝く超ゴージャスな前売特典や、同作に登場するであろう尾田栄一郎氏描き下ろしの“謎の男”。来月28日発売予定のプレイステーション3&4&Vita用ソフト『ドラゴンクエスト ビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(スクウェア・エニックス)のマグマが噴き出す危険な大地・マイラの情報を解禁した「週刊少年ドラクエ!!」に、TVアニメ『暗殺教室』第2期に出演する洲崎綾らのコメントなどを紹介している。

 予告どおり『ONE PIECE』が休載となった今号の「ジャンプ」。『食戟のソーマ』以下、掲載順は『僕のヒーローアカデミア』『ブラッククローバー』、センターカラー『火ノ丸相撲』……と続く。『火ノ丸相撲』のカラーページ扉絵の裏ページでは「川田先生にFL(ファンレター)下さい!!」と記載。巻末コメントに「今更ですがヘビメタがヤバイ。完全に乗り遅れた。あと親知らず抜いた。痛い。」と寄せているので、おすすめのヘビメタを書いたFLを送ると喜ばれるだろう。

 もうひとつのセンターカラーは、“ジャンプ冬の超異端児読切3連弾第3弾!!”の『殺し屋ドミノ』。同作の作者は、『HUNTER×HUNTER』激似が指摘される、「少年ジャンプ+」で連載中の『群青マグメル』を描く第年秒氏だ。ニトロプラスの鋼屋ジン氏が日本語台詞協力をしている『殺し屋ドミノ』も、相変わらず『HUNTER×HUNTER』に似た雰囲気が漂っており、ネットでも「冨樫の新連載か?」という声が上がった。殺し屋世界ランキング2422名中2420位の主人公・ドミノもパリストン=ヒルっぽい。「初めての漫画も、ずっと励ましてくれた漫画もJ(ジャンプ)のでした。自分もそんな漫画を!」というコメントを見ると、小さい頃から冨樫義博氏を見て育ったのだと思う。最後までガンバリ~。

 さて、前号の掲載順が17番目となってしまい、“打ち切り”の声がささやかれ始めている『ものの歩』だが、今号では掲載順を11番目にジャンプアップ。しかし、信歩と相楽十歩とのやり取りが怪しかったのか、「将棋君は露骨に腐狙いだな」「将棋は自ら腐りにいくんですね」という声が上がってしまい、「将棋と野球(『バディストライク』)は、もうどうにもならなさそうだな」という読者も。ただ作者の池沢春人氏は、「ゲームの酒場っぽい書斎を作りました。仕事が捗ります。<春人>」と、仕事が快適そうなだけにもう少し様子を見たい。ちなみに、『バディストライク』の掲載順は13番目。

『ものの歩』が上がった分、下から2番目となってしまったのは『トリコ』。下にいるのが、最後が定位置の『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』だけと考えると、実質最後と見てもよさそう。とは言え、めっちゃ大人になった小松がアナザの調理を完成させ、いよいよドン・スライムも動き出しただけに、物語が加速する可能性は大いにある。展開次第では掲載順位も上がるはず!?

 最後に、先月30日に死去した水木しげる氏に向け、唯一、巻末に追悼コメントを寄せたのが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治氏。「ドラマ『ゲゲゲの女房』を毎回見てました。とても残念です」と多くは語っていないが、どこか深みを感じる。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が来年に40周年を迎える秋本氏には、水木氏の分まで描き続けてほしいものだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社)