南京大虐殺記念館で行われた犠牲者追悼式典で、演説する全国人民代表大会の李建国常務委員会副委員長(左奥)=13日、中国江蘇省南京市(共同)
共同通信社

 【南京共同】旧日本軍の南京占領から78年に当たる13日、中国江蘇省南京市にある南京大虐殺記念館で大規模な犠牲者追悼式典が行われた。「南京大虐殺の資料」が10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録されて以降初の開催で、地元政府主催から国家レベルに格上げされて2回目の式典。

 昨年の式典には習近平国家主席が出席し、歴史問題で強く日本をけん制する演説を行ったが、今年は最高指導部メンバーは参加せず、全国人民代表大会(全人代)の李建国常務委員会副委員長が列席。李氏は演説で侵略戦争を批判する一方、日中の友好促進も訴え、日中関係への配慮もにじませた。