「Dragon's Dogma Online」の「シーズン1.2 先行体験会」レポート。新ジョブ「ウォリアー」をはじめとする各種コンテンツや来夏までのロードマップが公開 | ニコニコニュース

 2015年12月13日,カプコンがサービスを提供しているオープンワールドアクション「Dragon's Dogma Online」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3。以下,DDON)の「シーズン1.2 先行体験会」が都内で開催された。
 このイベントでは,12月15日に実施される「シーズン1.2」アップデートの内容を一足早く体験できたほか,2016年夏頃までのロードマップなどが公開された。本稿では,新情報を中心に会場の模様をお伝えしよう。

リンク:「Dragon's Dogma Online」の新ジョブ「ウォリアー」のアクションや,「シーズン1.2」の内容を紹介する最新トレイラーが公開


リンク:「Dragon's Dogma Online」公式サイト

 体験会の冒頭,新ジョブ「ウォリアー」をはじめとするシーズン1.2で実装されるコンテンツが紹介された。


 ウォリアーは,大剣を装備して戦う近接攻撃ジョブ。その最大の特徴は,敵から受けたダメージを蓄積し,反撃の与ダメージを向上させる「リベンジゲージ」の存在だ。ノーマルスキル「耐魔の身構え」やカスタムスキル「凌魔の身構え」を駆使して敵の攻撃を受け止めることで,被ダメージを約1割に抑えつつ,リベンジゲージを溜められる。

 今回の先行体験会に用意されたプレイアブルバージョンでは,ウォリアーのカスタムスキルの中から,上記の「凌魔の身構え」のほかに3種類が体験可能だった。


 まず「天衝刃」は,上空に鋭い突きを繰り出すスキルで空中の敵などに有効だ。「魔神駆け」は,大剣の切っ先を前方に構え,敵を押し込みながら突進するというスキル。そして「飛龍突」は,高く跳躍してから大剣を突き立てるという,攻撃範囲は狭いが高威力のスキルとなっている。
 また,前作「Dragon's Dogma」ではカスタムスキルだった「真・魔神斬り」が,ノーマルスキルとしてDDONに登場することも明かされている。

 なお,今回のプレイアブルバージョンでは,既存ジョブの新カスタムスキルも体験できるようになっていた。

ファイター「流剣閃」:盾を使って敵の攻撃を受け流しつつ,剣を振り払って斬り抜ける。後方への切り抜けも可能。攻撃を受ける瞬間に発動すると威力が上昇。

ハンター「矢継ぎ嵐」:ボタンの連打で射撃回数が増加する。また射撃回数が増えると敵を怯ませやすくなる。

プリースト「ゾーンオブザゴッド」:自身を中心に聖属性の巨大な魔法エリアを展開し,侵入してきた敵にダメージを与える。

シールドセージ「ハンズオブゴッド」:法力で守護された空間を発現し,空間内にいる味方へのダメージを無効化する。

シーカー「火炎衣」:自身の身体に炎をまとい,触れた敵にダメージを与える。さらに武器の攻撃属性を炎にする。ただし,発動中は自身の体力が徐々に減少する。

ソーサラー「ブリザードアロー」:魔力を溜めたのち,氷の槍を発現させ前方に放つ。氷・射属性のダメージを与える。

エレメントアーチャー「弱体魔弓」:怒り中の敵のシークレットコアにのみ有効な魔矢攻撃を加えることで,敵スタミナを大幅に低下させる魔法球を展開する。コアは構え中に発見可能。


 プレイアブルバージョンの討伐目標となった「ジオゴーレム」は,シーズン1.2で多数のプレイヤーが最初に戦うことになる大型モンスターだそうだ。身体にある「魔鉱メダル」にしか攻撃が通らず,揺さぶりも効かない。また,怒り状態になると少々クセのある行動を取るそうで,ぜひ実際に体験してほしいとのことだった。

 さらに,今回のプレイアブルキャラクターには,シーズン1.1で実装された腕輪2種類に加えて,シーズン1.2から新登場の「快走の腕輪」が用意されていた。快走の腕輪は,ダッシュ時のスタミナ消費を50%軽減するというものだ。

 それに加えて,シーズン1.2ではダッシュとスタミナの仕様にリファインが施される。従来,ダッシュ中にジャンプしつつアクションボタンを押すことで,スタミナがわずかに回復していた(いわゆる「覚者走り」)が,今後はダッシュ中にジャンプするだけで回復するという。


 非戦闘時におけるダッシュのスタミナ消費も見直され,快走の腕輪やジャンプとの併用によって,かなり快適に移動ができるようになっているとのこと。

 先行体験会の終了後には,ニコニコ生放送の公式番組「DDON TV」の公開配信が行われた。以下,番組内で明らかにされた新情報とQ&Aの内容をピックアップして紹介しよう。

 新情報としては,2016年夏頃までの開発ロードマップが公開された。


 2016年春に次期大型アップデート「シーズン1.3」が実施予定とのことで,新ジョブの追加とレベルキャップの開放(レベル60まで),さらに新ダンジョンと新コンテンツが追加となる。そのほか,クランの機能強化やコンバットのリファイン,マウス/キーボード操作のリファインが予定されている。
 そして,2016年夏頃には「シーズン2.0」が登場。詳細は明らかにされなかったが,プレイヤーの期待に応えられるような大きな改善と魅力的なコンテンツを導入すべく,開発を進めているとのことだ。

 プレイヤーから寄せられた意見やリクエストの中から,その数が多いトップ10に松川氏と木下氏が回答するコーナーも設けられていた。


 10位の「好みの見た目でクエストに行きたい」というリクエストに対しては,シーズン1.2で実装される「着飾り装備」にて対応するとのこと。これは装備の外見のみを変更する機能で,クエスト「森の中の少女」をクリアするとアンロックされる。

 9位の「クランが活発になるように機能の拡張をしてほしい」については,主にシーズン1.3から対応予定で,クランメンバーとパーティを組むとレベル差補正が緩和されたり,クランメンバーのログイン通知やログイン履歴を確認できたりするようになる。こうしたコミュニティ活性化につながる仕様を導入するとのことだ。

 8位の「モンスターの壁埋まりを改善してほしい」に対しては,検証を進めているもののシステムの根幹に関わるため,まだ時間が必要だという。

 7位の「ソロでも遊びやすくしてほしい」には,ポーンのAIをリファインしていくことで解消を目指すとのこと。また,ゴールドで購入できる装備を増やしたり,購入しやすい価格にしたりするという。

 6位の「ジョブポイントのリセットをしたい。入手方法を増やしてほしい」というリクエストに対しては,当面ジョブポイントの排出量を上げていくことで対応。将来的には,カスタムスキル自体を冒険中に入れ替えられるようなシステムを考えているとのことである。

 5位は「ジョブごとのバランスが悪い。特徴(メリット・デメリット)がない」。ハンターの火力が極めて高い反面,シーカーは火力が足りないという意見が多く寄せられているそうで,シーズン1.2では,シーカーの火力を上方修正し,ハンターは溜めスキルを上方修正,多段ヒットスキルは火力を抑えめにするという調整が行われる。

 4位の「(大型モンスター攻略時の)ゆさぶりが単調でつまらない」については,シーズン1.1から順次対応しており,シーズン1.2以降は攻略方法の異なるモンスターも登場する。そのほか,戦闘が楽しくなる仕様を導入していくとのことだ。

 3位の「エリアポイント稼ぎが作業になってしまうので辛い。リセットしないでほしい」というリクエストには,シーズン1.2で調整を行い,2つめの「印記章」までは入手しやすくなるとのこと。また,印記章を集めるともらえる報酬も増やしていくという。

 2位の「ポーンのAIを調整してほしい」については,シーズン1.2で攻撃頻度を大きく上げる調整が行われ,ゆさぶりを命令できるようになる。また,状況によってポーンが違和感のある行動を取ることがあったが,それも修正されているそうだ。

 1位は「保管ボックスが足りないので拡張してほしい」。これには,シーズン1.2で通常ページと拡張ページが1つずつ追加されるのに加え,アイテム1枠あたり999個までスタック可能にすることで対応。ただし,これは保管ボックスのみで,クエストに持っていくアイテムについてはスタック数の変更はない。

 また,先行体験会の来場者からの質問に松川氏と木下氏が答えるコーナーでも,新たに判明した情報がいくつかあったので紹介しよう。

 現在,使いみちがなくて余っているアイテム「リムストーンの欠片」については,シーズン2.0以降に導入される,覚者とポーンの関係を深めていくコンテンツでの利用を考えているとのこと。ただし,それを見越して,今からリムストーンの欠片を集めておく必要はないそうだ。

 さらに,ダメージの最大値が9999になっている点には,キャップを開放できるかを検討しているという。早ければシーズン1.3以降,格下の敵を一撃で倒せるような緩和を導入するかもしれないとのこと。

 シーカーの上方修正については上記でも触れているが,カスタムスキル「爆炎線」は現状維持となるそうだ。これには,そのほかのスキルを使って幅広いプレイをしてほしい,という狙いがあるという。

 ジョブ修練の対象モンスターが厳しい,という意見に対しては,シーズン1.3に向けて対応を考えるとの回答。DDONチームとしては,すでにクリアしている人がいるのに,すぐ緩和してしまうのはどうかとの意見もあるそうだが,あらためて検討する意向を示していた。

 イベントの閉会式では,DDONの運営プロデューサー 谷中政基氏が登壇。来場者に感謝を述べるとともに,今度の展開にも期待してほしい旨を伝えてイベントを締めくくった。

リンク:「Dragon's Dogma Online」公式サイト

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