香川が決勝弾アシスト、ドルトは4発快勝で3連勝…長谷部フル出場 | ニコニコニュース

オーバメヤン(手前)の逆転ゴールをアシストした香川 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第16節が13日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントと、同代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトが対戦した。

 前節のヴォルフスブルク戦で2-1の勝利を収め、首位バイエルンとの勝ち点差を「5」に縮めたドルトムント。ホームで行われる今節は、リーグ戦3連勝を狙う。イルカイ・ギュンドアン、マルコ・ロイス、ピエール・エメリク・オーバメヤン、ユリアン・ヴァイグルらがスタメン入り。前節リーグ戦初の途中出場で、劇的な決勝ゴールを挙げた香川は2試合連続でベンチスタートとなった。

 一方のフランクフルトはリーグ戦3連敗中で5試合勝利から遠ざかっている。今節は敵地で6試合ぶり4勝目を目指す。先発メンバーには昨シーズン得点王のアレクサンダー・マイアーが出場停止明けで復帰。長谷部も守備的MFに入り、7試合連続の先発出場となった。

 試合はドルトムントが立ち上がりから猛攻を仕掛けるが、フランクフルトは一瞬の隙を突いて先制点を奪う。7分、GKルーカス・フラデツキーのロングパスで抜け出したハリス・セフェロヴィッチが前線でボールをキープ。味方の上がりを待って横パスを送る。ペナルティエリア手前中央でスロボダン・メドイェヴィッチはスルーすると、後ろのマイアーがワントラップから右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に突き刺した。

 先制を許したドルトムントは24分に同点とする。マッツ・フンメルスのスルーパスで、オーバメヤンがエリア内左に抜け出して折り返し。ゴール前に飛び出したヘンリク・ムヒタリアンが合わせて、ゴールネットを揺らした。しかし前半終了間際の42分、ドルトムントにアクシデント発生。ロイスが負傷した模様でピッチを後にし、香川が投入された。

 その直後、ドルトムントはゴンサロ・カストロが敵陣エリア内でメドイェヴィッチに後ろから倒され、PKを獲得。メドイェヴィッチはこの日2枚目のイエローカードで退場処分となった。45分、キッカーを務めたオーバメヤンはゴール右隅を狙うが、シュートはわずかに枠の右に外れた。逆転のチャンスを逃したドルトムントはこのまま1-1の引き分けで折り返す。

 後半に入って、数的有利のドルトムントが攻勢を続ける。52分、長谷部のクリアボールを拾った香川が、エリア手前中央で左足シュートを放つが、GKフラデツキーにキャッチされた。56分にはエリア内左に抜け出した香川が、鋭いグラウンダーの折り返しを供給。だが、オーバメヤンの目の前でカットされた。その直後の57分、ついにドルトムントが逆転に成功する。ギュンドアンの浮き球のスルーパスでエリア内左に抜け出した香川が、ダイレクトで中央に折り返す。走り上がっていたフリーのオーバメヤンが流し込んで、ゴールネットを揺らした。香川はリーグ戦6アシスト目。オーバメヤンは同18ゴール目となった。

 逆転でさらに勢いに乗るドルトムントは61分、ムヒタリアンのシュートをエリア内中央のフンメルスがトラップ。そのまま左足シュートをゴール左隅に決めて追加点を獲得した。さらに86分、ドルトムントがリードを3点に広げる。ウカシュ・ピシュチェクの右クロスに、ゴール前に飛び出したアドリアン・ラモスが右足で合わせて、ダメ押しのゴールを奪った。

 試合は、先制を許したもののドルトムントが終始圧倒し、4-1で勝利。リーグ戦3連勝を収め、バイエルンとの勝ち点差「5」の2位をキープした。一方のフランクフルトは4連敗となった。なお、香川は42分からプレー。長谷場はフル出場を果たした。

 ドルトムントは、16日にDFBポカール3回戦でアウクスブルクと対戦。19日の次節はアウェーでFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦する。フランクフルトは次節、19日にブレーメンをホームに迎える。

【スコア】


ドルトムント 4-1 フランクフルト

【得点者】


0-1 7分 アレクサンダー・マイアー(フランクフルト)
1-1 24分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)
2-1 57分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
3-1 61分 マッツ・フンメルス(ドルトムント)
4-1 86分 アドリアン・ラモス(ドルトムント)