「武道館のその先へ!」アプガ、2時間超えノンストップライブ終幕 | ニコニコニュース

「アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2015 ハイスパート RAVE FESTIVAL~Zepp Tokyo決戦~」の様子。
音楽ナタリー

アップアップガールズ(仮)が12月6日に東京・Zepp Tokyoにて「アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2015 ハイスパート RAVE FESTIVAL~Zepp Tokyo決戦~」と銘打った恒例のノンストップライブのツアーファイナル公演を開催した。

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昨年行った「ハイスパートキングダム」に引き続き、名古屋、京都と各地で2時間ノンストップライブを繰り広げてきたアプガ。その最終戦であるZepp Tokyoでのライブは、メインステージのほかに会場のフロアに特設ステージが用意され、メンバーは2時間のライブ中に何度もステージを行き交いながら1日2公演を実施した。

オープニングでは佐藤綾乃が「ついに始まりました! すごい人の数! めっちゃいいですね! 今日は2時間ノンストップということで走り抜けていきたいと思います。360°見渡せるこのステージでアプガは思いっきり踊り狂っていきたいと思うので、皆さん付いてきてください!」と述べ、オーディエンスに「プチャヘンザ!」と手を挙げるよう促す。そして関根梓、森咲樹も合流して3人で会場を煽ったところで7人のメンバーが勢揃いし「全力!Pump UP!!-ULTRA Mix-」でノンストップライブを開幕させた。関根の「魂を燃やす準備はいいかー!」のひと声にオーディエンスのテンションは上昇。続けざまに7人は新曲「Shout!!!!!!!」を投下し会場のボルテージを上げていく。

テンションの上がった森は「2時間ノンストップでお届けします! 今日は皆さん! クレイジーになって最高のステージにしていきましょう! アプガの生き様、見てくれー!」と叫ぶ。するとここで彼女たちのフィジカルトレーナーである足立光氏からアナウンスが入り、ウォームアップのために「アップアップエクササイズ」が行われる。メンバーとオーディエンスは足立氏のアナウンスどおりにストレッチを行いながら曲にノッて体をほぐしたところで、ライブを再開させた。

メインステージと特設ステージにメンバーが分かれ、全方位近距離でファンと対峙するアプガ。7人は「お願い魅惑のターゲット」「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」「ストレラ!~Straight Up!~」「キラキラミライ」を連投しエモーショナルな空気を作ったところで、序盤の締めにキュートなナンバー「バレバレI LOVE YOU」を変化球のように投じて、この公演の山場へと突入する。

ここから「ハイスパートRAVE Mix」と題し、さらに激しいノンストップライブがスタート。最初の「ENJOY!! ENJO(Y)!!」ではメンバーが巨大なバルーンをフロアに投下したり森がロードバイクで走り抜けたりと会場全体がお祭り騒ぎに。続けて激しいロックチューン「UPPER ROCK-ScreeeeeeaMix-」で何度も「スクリーム!」と叫んだ7人は「青春の涙」「イタダキを目指せ!」「Runway」「サンタクロース」とタイプの異なる楽曲をつなげていく。そして古川小夏が振り付けと演出を担当したダンスバトルタイムを挟み、メンバーは新衣装にチェンジ。7人はブルーライトに照らされて、それぞれのイメージカラーを暗闇に浮かび上がらせると、全員背中のマントをひるがえして大きく描かれた“(仮)”の文字をアピールした。大歓声に包まれながら彼女たちは、そのまま暗闇の中で「美女の野獣」を激しく踊り切り、終盤のもっとも厳しいエリアへと足を踏み入れていく。

どんどんとテンポアップして激しさを増していくライブ中でも決して足を止めようとしないアプガ。人気ナンバー「マーブルヒーロー」「チョッパー☆チョッパー」で会場を大きく煽った7人は「クレイジー!」と叫び、森は「一緒に声を出してくれてありがとう! もっともっと声出していきましょう!」とさらにオーディエンスをヒートアップさせていく。ここでアプガナンバーで最も“クレイジー”と呼び声も高い「アッパーレー」がドロップされ、思わずファンからも「キターーーッ!!」と叫び声が上がる。メンバーもファンも残る体力を振り絞るようにスカダンスで会場を大きく揺らした。

しかし、汗だく状態のメンバーとファンに待ち受けていたのは「アッパーカット!」という名の試練。曲に合わせて激しく腕を振り上げるアッパーカットの振りを切り抜けるも、その先には「ジャンパー!」が待ち受けており、披露を感じながらも会場全体で大ジャンプを行った。ふいに「サバイバルガールズ」もカットインされ、激しい腿上げで体力はどんどんと奪われていく。曲中、新井愛瞳は「アプガの生き様、見てください!」と叫び気持ちを奮い立たせる。そして佐藤も「Zepp Tokyo、行くぞ!」と気合いを入れ、渾身のアッパーカットを繰り出した。

森の「アプガファミリー、最高ー!」の掛け声とともに終了かと思いきや、再び「アッパーレー」が容赦なく場内に鳴り響き、メンバーもファンも最後の力を振り絞って踊り狂いながら本編ラストを締めくくった。「以上、アップアップガールズ(仮)でした!」の挨拶で7人はステージを降り、わずかなインターミッションを挟んで再登場。ここからはこれまで披露してきた曲を逆にさかのぼっていくという「リバースMix」という名のアンコールがスタート。7人もファンも限界を超えた“ランナーズハイ”のような状態になりながらも1曲目の「全力!Pump UP!!-ULTRA Mix-」まで歌い切り、「アッパーレー」を熱唱して2時間4分5秒におよんだノンストップライブを完走した。

熱戦を終え、清々しい表情を見せるアプガ。ここで2016年の告知が行われ、全国47都道府県ツアーの最終公演となる沖縄決戦の開催、1年半ぶりとなるニューシングル(タイトル未定)の発売、6月にZeppツアーを行うことが発表されファンを驚かせた。

1部のラストのMCで佐藤は「ライブするとみんなからパワーをもらって、ケガをしても忘れちゃうんだよ。ケガをしてもライブがしたいんだよ。痛いのをカバーしながらやってるとみんなは心配しちゃうと思うからツラいけど、でもこれがアプガの生き様。私たちは必死に、命を懸けてライブをしてる姿を、まだまだたくさんの人に観てほしいんです! そして、みんなで作り上げてこそのアプガのライブ。もっとたくさんの人と共有したいんです!」と思いを打ち明けた。

続けて関根は「(仮)Tシャツから始まった衣装も、こんなに素敵な衣装をまとえるようになりました。このステージに立てるのも、たくさんのスタッフさん、目の前にいるアプガファミリーの皆さんがアプガを支えてくれているからだと実感しています。だからこそ今日を迎えられたし、これからもきっと歩み続けていけると思ってます。でも現実は厳しくて……今日も満員にならなくて。それなのにZeppツアーを開催すると聞いて、正直大丈夫かなと思いました。アプガが目指しているのは日本武道館です。でも、本当はそれ以上の、もっとみんなを広い大きいところに連れて行きたいんですよ。だから来年こそは、日本全国の人に、1人残らずアプガを知ってほしいと思っています。このファミリーとメンバーで夢を達成していきたいです」と決意を述べる。続けて関根は涙ぐみながら「先日、福田花音ちゃんがアンジュルムを卒業して、どこかで『アイドル戦国時代は終わった」と書いてましたが、まだ終わってません! まだ戦っているアイドルはたくさんいます! まだまだこの時代、終わらせたくないです。終わらせないです。アイドルから日本のポップカルチャーをもっともっと広げて、世界に広げていきたいと思います! 皆さん、来年もアプガの応援をよろしくお願いします! 絶対に行けるところまで行きますので最後まで付いてきてください!」と力強く宣言した。

会場からの“アプガコール”を受けて7人は手をつなぎ、「アップアップガールズ(仮)、絶対に武道館の、その先へ行くぞー!」と叫んで、死力を尽くしたノンストップライブを大団円で終えた。

アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2015 ハイスパート RAVE FESTIVAL~Zepp Tokyo決戦~
2015年12月6日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 全力!Pump UP!!-ULTRA Mix-
02. Shout!!!!!!!
03. お願い魅惑のターゲット
04. 夕立ち!スルー・ザ・レインボー
05. ストレラ!~Straight Up!~
06. キラキラミライ
07. イチバンガールズ!
08. バレバレI LOVE YOU
09. ハイスパートRAVE Mix(ENJOY!! ENJO(Y)!!、UPPER ROCK-ScreeeeeeaMix-、青春の涙、UPPER ROCK、イタダキを目指せ!、Runway、サンタクロース、Starry Night(SEKITOVA&Shu Okuyama Remix)、全力!Pump Up!! WILD PARTY Mix、ダンスバトル、美女の野獣、サバイバルガールズ、(仮)は返すぜ☆be your soul、マーブルヒーロー、チョッパー☆チョッパー、アッパーレー、アッパーカット!、ジャンパー!)
<アンコール>
10. 年末アプガのリバースMix2015
11. アッパーレー