国王の愛犬「中傷」=不敬容疑で逮捕―タイ

 【バンコク時事】タイのメディアは14日、27歳のタイ人の男がプミポン国王の愛犬を中傷する内容のメッセージをフェイスブックで拡散させたとして、不敬容疑で逮捕されたと伝えた。

 タイの刑法は、国王と王妃、王位継承者、摂政に対して名誉を傷つけたり侮辱したりすると不敬罪に問われると規定している。このため男の弁護団は困惑し、「われわれの見解では、(不敬罪は)王室の犬には及ばない」と話しているという。

 プミポン国王は愛犬家として知られ、愛犬「トーンデーン」について執筆した著書がベストセラーとなり、日本でも翻訳出版された。

 男はこのほか、フェイスブックに掲載された国王の加工写真に「いいね!」をクリックしたことでも不敬の疑いが持たれるなどしている。

 弁護士によると、起訴されて裁判で有罪となった場合の最高刑は禁錮37年という。