堺市の有権者約68万人の個人情報流出に関する記者会見で、頭を下げる市幹部ら=14日午後、堺市役所
共同通信社

 堺市は14日、2011年大阪府知事選の市内の全有権者約68万人分の個人情報がインターネット上に流出していたと発表した。市会計室課長補佐の男性職員(59)がこれらを含むファイルを無断で自宅に持ち出し保存していたもので、市は職員を懲戒免職とした。

 竹山修身市長は記者会見し、地方公務員法(守秘義務)と個人情報保護条例(不正盗用)の違反容疑で、この職員の刑事告訴を検討すると明らかにした。

 市によると、個人情報に含まれるのは氏名や年齢のほか生年月日、住所など。職員は過去に市と区の選挙管理委員会に在籍。個人情報を無断で持ち出し、民間のレンタルサーバーに保存していた。