中国共産党の会議で貧困に関して演説する習近平国家主席=11月(新華社=共同)
共同通信社

 【北京共同】中国国務院(政府)貧困者支援開発指導グループ弁公室の劉永富主任は15日、記者会見し、習近平指導部が目標に掲げる「小康社会」(いくらかゆとりのある社会)実現の柱として2020年までに約7千万人の貧困層を一掃すると表明、うち1千万人について貧困地域から移住させる計画を明らかにした。

 貧困対策を推進して格差是正に力を入れる姿勢を打ち出すことで、習指導部の求心力向上を図る狙いがありそうだ。

 習国家主席は11月下旬の共産党の会議で「貧困撲滅と国民生活の改善を図り、『共同富裕』を段階的に実現することは社会主義の本質的要求だ」と演説した。