東京・靖国神社内の公衆トイレで爆発音がして不審物が見つかった事件で、男性用個室の天井裏にあった金属製パイプの中から黒色火薬の成分が検出されたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁公安部は、建造物侵入の疑いで逮捕した全昶漢容疑者(27)が時限式発火装置を仕掛けたとみて、引き続き不審物の構造や爆発能力の有無を調べ、火薬類取締法違反容疑も視野に捜査する。

 パイプは4本で長さ約20センチ、直径約3センチ。結束バンドで一つに束ねられ、1本にだけリード線が付いていた。いずれも両端はふたで密閉され、その上にテープが巻かれていた。

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