新生「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」が12月17日稼働開始。三森すずこさん・徳井青空さんが声を担当する新学園神「ルル&ノノ」を一足先に遊んできた | ニコニコニュース

新生「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」が12月17日稼働開始。三森すずこさん・徳井青空さんが声を担当する新学園神「ルル&ノノ」を一足先に遊んできた
4Gamer

 スクウェア・エニックスのアーケード向け対戦アクション「スクール オブ ラグナロク」が「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」とタイトルを変え,2015年12月17日に大幅リニューアルされる。新たな学園神として「ルル&ノノ」が参戦するほか,カスタマイズパーツの大量追加,チュートリアルの大幅なリニューアルなど,さまざまな点でのパワーアップが行われ,よりプレイしやすいタイトルへと生まれ変わるという。

 今回4Gamerは,その新しくなった「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」をいち早くプレイする機会を得たので,変更点を中心としたプレイレポートをお届けする。本作のプレイヤーのみならず,アーケードゲーマーはぜひ注目してほしい。

リンク:「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」公式サイト

■新学園神「ルル&ノノ」がプレイアブル化。CVは三森すずこさん,徳井青空さんが担当

 新学園神となる「ルル&ノノ」は,小悪魔系なルルとおっとり系のノノが二人で一組になって戦う学園神だ。前作のストーリーモードにおいて,その姿のみが登場していたが,満を持してプレイアブルな学園神として参戦する。


 黒い翼を持ち,外交的な性格の悪魔・ルルと,白い翼を持ち,内向的で卑屈になりがちな天使・ノノ。姉妹ではあるが,性格はまるっきり正反対のデコボココンビが,いよいよ征服戦で大暴れを開始するわけだ。

 また新たな学園神の参戦により,「ストーリー」モードにもルル&ノノ用のストーリーが追加される。本作のストーリーは,1話だけでも8分近くのボリュームがあるので,対戦が苦手という人でも十分に楽しめるはず。ルルの声は三森すずこさん,ノノの声は徳井青空さんという,いずれも人気声優さんが担当していることもあって,ファンはまずストーリーモードだけプレイしてみてもいいかもしれない。

■■弓を使った中距離戦を得意とする中〜上級者向け学園神

 魅力的なのは,もちろん外見だけに止まらない。ルル&ノノの性能についても簡単に紹介しておこう。ルル&ノノを選択したときのプレイヤーの使用武器は弓で,リーチに優れた多彩な射撃攻撃が魅力だ。半面,近距離戦はあまり得意ではないので,相手を近寄らせないよう戦うのがポイントといえる。

 必殺技にはさまざまな使い方ができるトリックショットが揃っているが,中でもの立ち回りの要となるのは,使用することでルル&ノノの独自のシステムである「ラブリーストック」を溜められる「ラブリーチャージ」([下]+[アタック]+[ショット])。この技は使用時にショットゲージを消費するものの,「ハートブレイクシュート」([アタック]+[ショット])と「スターダストレイン」([上]+[アタック]+[ショット])を強化できる。


 さらに,ラブリーストックで強化された必殺技は,「ムーンサルトギフト」以外の必殺技でキャンセルできるようになるため,相手に大ダメージを与えるチャンスでもなる。この,「ラブリーチャージ」でラブリーストックを溜める→強化必殺技でたたみ掛けるという流れが,ルル&ノノの必勝パターンとなるだろう。

■■ルル&ノノ コマンドリスト

■そのほかの変更点

 Re:Bootの名にふさわしく,今作ではルル&ノノ以外の面においても,さまざまな強化が施されている。そのすべてをここで紹介する事はできないが,中でも重要と思われるポイントを,ここで紹介していこう。

■■チケット制廃止で1プレイ=1クレジットに

 前作ではまずチケットを購入し,そのチケットを消費することで各モードが遊べる方式がとられていたが,今作ではそのチケット制が廃止となり,1プレイ=1クレジット(つまりは100円)という,アーケードゲーマーにとって分りやすい方式に変更された。「全国対戦」や「ストーリー」を含む,すべてのモードが1クレジットになった一方で,チュートリアルや各種カスタマイズは「1クレジットにつき1回無料」で行える仕組みだ。

■■チュートリアルの大幅な変更

 チュートリアルも大幅にパワーアップしている。前作では文字によるナビゲートのみだったが,今作ではチュートリアル中の画面にムービーが挿入され,プレイヤーはそれを見ながら自由にキャラクターを動かせるようになった。教わったことがすぐに試せるので,初心者にとっては嬉しい変更といえる。


 また,新規のNESiCAカードでプレイした場合には,「簡易コマンド」「学園神自動化」「ビギナーサポート」の3種のエールが,初期装備としてプレゼントされるようになる。いずれも操作を簡略化することで,操作難度を引き下げる効果を持っているので,新たに本作を始めるプレイヤーは,ぜひ入手しておくといい。

■■新規カスタマイズパーツが大量追加

 本作のウリの一つであるカスタマイズ要素も,もちろん強化されている。


 髪型やアバターボイスなど38種もの新規パーツが追加となったほか,さらに今作から新システムとして「合成システム」が,本作のモバイルサイトに登場する。これは学征服に付与された能力(スキルとエール)を,別の学征服に移し替えるもので,合成を利用することで,能力と見た目を兼ね備えた学征服が簡単に作り出せるようになる。学征服コレクションに余念のないプレイヤーにとっては,お待ちかねの機能といって過言ではないだろう。

■■ゲーム画面がより見やすく

 これまでは暗いステージが多かった本作だが,ステージの明るさが調整され,より対戦が見やすくなった。合わせて対戦中のインターフェースも,サイズや配置が調整され,より広く画面が使えるようになっているのも嬉しいところだ。

■■バトルバランスにも大幅な調整が

 共通システムから各学園神の性能,またスキルやエールの効果まで含め,今作には大小さまざまなバランス調整が加えられている。その数は100項目以上とのことで,そのすべてをここで紹介するわけにはないかないが,その一部をピックアップして紹介しよう。より戦略的に,かつ逆転が起こりやすくなる方向で調整が施されているとのことなので,本作のプレイヤーは期待しておこう。

■○調整の一例


・禁治郎像の制圧数によって,禁治郎像の制圧力が変化するように。制圧している禁治郎が多いほど,次の制圧に時間がかかるようになる。
・ラグナロクドライブの無敵時間が,モーション終了時まで持続するように。
・スキル「バースト」が,ガード中とのけぞり中(空中を除く)も使用可能に。これにより,相手のコンボからの脱出に使えるようになった。

■新生「スクール オブ ラグナロク」の実力は?

 一足先に体験してきたRe:Bootだが,筆者の印象でいえばまずビジュアル面の強化が大きいと感じられた。本文でも触れたことだが,前作の「スクール オブ ラグナロク」はとにかく暗いステージが多く,ゲームの駆け引きを楽しめるようになる前に,なんとなく離れてしまった人も多いのではなかろうか。その点,今作は全体的に画面が華やかになり,前作の印象は払拭されている。もちろん,そこには愛らしい外見の新学園神が一役買っているのは言わずもがなだ。

 また,いちプレイヤーとしては,1クレジットあたりのプレイ時間が延びたのも嬉しいところだ。毎回チュートリアル(という名のトレーニングモード)で腕ならしをしたうえで対戦に行けるはありがたい。そう考えると,1クレジットでこれだけ長い時間遊べるアーケードゲームも昨今珍しいのではないだおるか(ただし連勝3回で終了なので,どんなに強くても昔のように1コインで1日中遊んだりはできないが)。

 しかし本作を取り巻く状況を考えるなら,もう一声ほしいというのが正直なところでもある。2D格闘と3Dシューターの側面を合わせ持つ「5Dアクション」を謳う,前例のない駆け引きが特徴の本作であるがゆえに,一番最初の「とっつきの悪さ」だけはどうしようもない。そこのところにメスが入れば,状況は大きく変わると思うのだが……。そこは今後の更なるアップデートに期待したいところだ。

 バトルバランスの調整も入り,チュートリアルも一新されて遊びやすくなった新生「スクールオブラグナロク Re:Boot」。唯一無二の本作の世界に興味が引かれた人は,ぜひこの機会に体験してみてはいかがだろうか。

リンク:「スクール オブ ラグナロク Re:Boot」公式サイト

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関連タイトル:
・ARCADE スクール オブ ラグナロク

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