相模原市の児童相談所で8月、職員が一時保護中の少女8人を全裸にして所持品検査を行っていたことが分かり、事態を重く見た厚生労働省は16日、調査に乗り出す方針を固めた。

 厚労省によると、少女は8〜15歳の8人。児相で要望などを書いて入れる「意見箱」の記入用紙1枚がなくなったため、女性職員が1人ずつ浴室の脱衣場に呼び、バスタオルで隠しながら衣服を脱がせ、紙がないか確認したという。

 同市の児相では、子供のプライバシー保護などを理由に、紙の使用を制限していた。厚労省は全裸にした検査方法は「人権上問題がある可能性がある」と判断。児相職員への聞き取りを行い、詳細な事実関係を確認することにした。