東京都内のJR施設で不審火が相次いだ事件で、器物損壊と威力業務妨害の罪に問われた東京都武蔵野市の自称ミュージシャン野田伊佐也被告(43)は16日、東京地裁(安藤範樹裁判官)の初公判で、自らが火を付けたと認めた上で「正当行為に当たり無罪だ」と主張した。

 野田被告ははっきりとした口調で氏名や住所を答えた後、用意した紙を手にしながら「国益がJRの不当な越権行為によって危機にさらされている。注意喚起を目的としたもので、損壊や妨害は正義の表現にとって極めて重要不可欠だ」と訴えた。