フィリピンで買春した少女の裸を撮影したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反罪などに問われた横浜市立中学の元校長、高島雄平被告(65)の初公判が17日、横浜地裁(大森直子裁判官)で開かれ、同被告は「間違いないと思う」と起訴内容を認めた。

 捜査によると、高島被告はフィリピンの日本人学校に派遣され帰国した後、20年以上にわたり同国への渡航を繰り返し、少女ら延べ1万2000人以上を買春したとされる。

 検察側は「フィリピンとの経済格差に着目し、常習的に買春し悪質」として懲役2年を求刑、即日結審した。判決は25日。

 高島被告は被告人質問で、児童ポルノの製造や収集について、「自分の記録癖のため」「思い出のため」と強調。「快楽より罪の意識が強く働いていた。現在は気力、体力とも衰えており、買春はもう絶対しない」と述べた。

 起訴状によると、高島被告は2013年12月21日ごろと14年1月1日ごろ、フィリピンのホテルで、12〜14歳ぐらいの少女3人とのみだらな行為などをデジタルカメラで撮影し、保存したとされる。