【カイロ共同】国家分裂状態のリビアで対立を続けてきたリベラル勢力とイスラム勢力が17日、モロッコ北西部スキラットで国連の仲介による統一政府樹立に向けた合意案に署名した。コブラー国連事務総長特使は「署名は民主国家設立への最初のステップだ。国際社会は全力で支える」と強調した。

 2011年にカダフィ独裁体制が崩壊したリビアでは武装勢力が乱立。過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点を築くなど「テロの温床」として国際社会の脅威になり、欧州に流入する難民の経由地ともなった。欧米はパリ同時多発テロ後、特に危機感を強め、両勢力に統一政府を樹立するよう圧力をかけていた。

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