東芝が経営再建の柱に据える半導体部門の新たな再編案が17日、分かった。世界シェア首位を争う三重県の四日市工場で生産する「NAND型フラッシュメモリー」事業の分社化を検討し、株式上場を視野に研究開発の巨額投資に備える。大分、岩手両県の工場は他社からの受託生産で収益力を強化する方向で調整を進める。

 東芝は不正会計の温床となったテレビ、パソコンのほか、冷蔵庫など不振の白物家電を中心とする合理化策を21日に発表し、数千人規模の人員削減に踏み込む。合理化に一定のめどを付け、原子力、医療用機器部門と並んで中核と位置付ける半導体の業績回復を急ぐ。

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