大人も涙腺崩壊! 昭和の感動アニメランキングTop10 | ニコニコニュース

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すでに平成になって27年。「昭和は遠くになりにけり」ですが、アニメ作品は昭和から平成へと連綿と製作され続けています。今回は、昭和の時代に製作された感動のアニメ作品を10本ピックアップしてみました。どれも思わず涙してしまう名作です。

●1位『火垂るの墓』

野坂昭如先生の同名小説を原作としたアニメ映画です。ストーリーは、第二次世界大戦中に野坂先生が実際に体験したことを基にしています。空襲によって親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が必死に生き抜こうとする様子を描きます。

戦争が一般の市民にどんな理不尽な苦労を背負わせるのかを突きつける内容です。妹を生き続けさせようと懸命な、たった14歳の少年のけなげな姿には涙を流さずにはいられません。号泣必至の映画です。戦争の記憶が遠くなった今だからこそ必見の映画といえるでしょう。

公開日:1988年(昭和63年)4月16日
原作:野坂昭如
監督:高畑勲
脚本:高畑勲
作画監督:近藤喜文
美術監督:山本二三
キャラクターデザイン:近藤喜文
主なキャスト:清太(CV辰巳努)/節子(CV白石綾乃)/清太・節子の母(CV志乃原良子)/親戚の女性(CV山口朱美)
製作:新潮社

●2位『未来少年コナン』TVシリーズ全26話

西暦2008年、核兵器をはるかに上回る超磁力兵器が戦争で使われ、地軸はねじ曲がり五大陸がことごとく海に沈んだ世界が舞台です。「残され島」でおじいと一緒に暮らしていた少年コナンは、ある日浜辺に打ち上げられた少女ラナを助けます。これが冒険の始まりでした。

宮崎駿さんが監督を務めた記念すべきTVアニメシリーズです。少年・少女が力を合わせて困難を乗り越えていく姿に胸を打たれる作品です。泣けるポイントがたくさんありますが、宮崎さんらしい活劇要素も満載で、見終わると爽快な気持ちになれます。

本放送:1978年(昭和53年)4月4日-1978年10月31日
原作:アレグサンダー・ケイ
監督:宮崎駿
脚本:中野顕彰/胡桃哲/吉川惣司
作画監督:大塚康生
美術監督:山本二三
キャラクターデザイン:宮崎駿/大塚康生
主なキャスト:コナン(CV小原乃梨子)/ラナ(CV信澤三惠子)/ジムシィ(CV青木和代)/ブライアック・ラオ(CV山内雅人)/ダイス(CV永井一郎)/レプカ(CV家弓家正)/モンスリー(CV吉田理保子)/おじい(CV山内雅人)/ドンゴロス(CV神山卓三)/パスコ(CV池田勝)/グッチ(CV増岡弘)
製作:日本アニメーション

●3位『ドラえもん のび太の恐竜』

ティラノサウルスの爪の化石をスネ夫に自慢されたのび太君は、対抗心からあちこちを掘り返して偶然首長竜の卵の化石を見つけます。タイムふろしきでその卵を古代の姿に戻し、生まれた首長竜に「ピー助」と名付けてかわいがるのですが……。

映画「長編ドラえもん」シリーズの記念すべき第1作です。のび太君たちの頑張り、友情、またピー助との別れが胸に迫る作品です。この映画で泣いた人は多いことでしょう。リメークされた『ドラえもん のび太の恐竜2006』が2006年に公開されています。

公開日:1980年(昭和55年)3月15日
原作:藤子・F・不二雄
監督:福冨博
脚本:藤子・F・不二雄/松岡清治
作画監督:本多敏行
美術監督:川本征平
主なキャスト:ドラえもん(CV大山のぶ代)/野比のび太(CV小原乃梨子)/源静香(CV野村道子)/剛田武(CVたてかべ和也)/骨川スネ夫(CV肝付兼太)/野比玉子(CV千々松幸子)/野比のび助(CV加藤正之)/ジャイアンのママ(CV青木和代)/スネ夫のママ(CV加川三起)
製作:シンエイ動画、小学館

●4位『宇宙戦艦ヤマト』TVシリーズ全26話

西暦2199年、地球は謎の異星人ガミラスからの攻撃を受け人類絶滅の危機にひんしていました。ガミラスの遊星爆弾によって放射能汚染が拡大していたのです。そんなときイスカンダルという未知の星から放射能除去装置の設計図があるという連絡が。地球滅亡まであと1年、最後の希望を乗せて宇宙戦艦ヤマトが往復29万6,000光年の旅に出ます。

日限が切られた緊迫した状況で展開されるストーリーは波瀾万丈なもの。悲壮感漂うヤマトの旅は男泣きポイントも山盛りです。「地球か……何もかもみな懐かしい……」という有名なせりふが登場するラストエピソードでは涙が止まりませんよ!

本放送:1974年(昭和49年)10月6日-1975年(昭和50年)3月30日
企画・原案・プロデューサー:西崎義展
監督:松本零士
脚本:藤川桂介/田村丸/山本暎一
作画監督:白土武/小泉謙三/小川隆雄/坂本三郎/岡迫亘弘/芦田豊雄
キャラクターデザイン:岡迫亘弘
主なキャスト:古代進(CV富山敬)/森雪(CV麻上洋子)/島大介(CV仲村秀生)/沖田十三(CV納谷悟朗)/真田志郎(CV青野武)/佐渡酒造(CV永井一郎)/アナライザー(CV緒方賢一)/徳川彦左衛門(CV永井一郎)/相原義一(CV野村信次)/加藤三郎(CV野村信次:第3話、CV池水通洋:第4話、CV山田俊司:第8話・第10話、CV神谷明:第13話-)/デスラー(CV伊武雅之)/スターシャ(CV平井道子)
製作:讀賣テレビ、オフィス・アカデミー

●5位『タッチ』TVシリーズ全101話

上杉達也と上杉和也は、出来の悪い兄、出来のいい弟と近所でも評判の双子の兄弟。隣には美少女・浅倉南が暮らしています。3人は幼なじみでとても仲良しなのですが、弟・和也は小さいころにした「南を甲子園に連れて行く」という約束を果たすべく、高校野球に一生懸命です。兄・達也はボクシング部に入ってしまうのですが……というストーリーです。

ラブコメ漫画の金字塔といわれる同名漫画をアニメ化した作品。全4部で全101話と長いお話ですが、その要所要所に感動ポイントがあります。中でも、双子の弟・和也がナニしてしまうエピソードや最終話は落涙必至です。

本放送:1985年(昭和60年)3月24日-1987年(昭和62年)3月22日
原作:あだち充
総監督:杉井ギサブロー
脚本:金春智子/高星由美子/水城ゆう/清水東/石川良/土屋斗紀雄/島田満/萩田寛子/並木敏/柳川茂/立花あずま
総作画監督:前田実
美術監督:小林七郎
主なキャスト:上杉達也(CV三ツ矢雄二)/上杉和也(CV難波圭一)/浅倉南(CV日高のり子)/松平孝太郎(CV林家こぶ平)/新田明男(CV井上和彦)/新田由加(CV冨永み~な)/原田正平(CV銀河万丈)/西村勇(CV中尾隆聖)/柏葉英二郎(CV田中秀幸)/鈴子(CV小宮和枝)
製作:旭通信社、東宝株式会社、グループ・タック

●6位『風の谷のナウシカ』

「火の七日間」と呼ばれる最終戦争が起こり産業文明が滅び去った未来。世界は毒素をまき散らす菌類の森「腐海」に覆われ、人類はそれを避けて暮らしていました。ある日、族長の娘・ナウシカの暮らす谷に、軍事国家トルメキアの輸送機が墜落。これをきっかけに世界を揺るがす大事件が起こります。

宮崎駿監督の劇場用アニメ第2作で、後のジブリ作品の起点となった一作です。優しいいたわりの心を持って未曾有(みぞう)の危機に立ち向かうナウシカの姿には思わず泣いてしまうことでしょう。重厚で深みのあるアニメ史に残る作品です。

公開日:1984年(昭和59年)3月11日
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
作画監督:小松原一男
美術監督:中村光毅

主なキャスト:ナウシカ(CV島本須美)/アスベル(CV松田洋治)/クシャナ(CV榊原良子)/ユパ(CV納谷悟朗)/大ババ(CV京田尚子)/クロトワ(CV家弓家正)/ジル(CV辻村真人)/ミト(CV永井一郎)/ゴル(CV宮内幸平)

製作:徳間書店、博報堂

●7位『フランダースの犬』TVシリーズ全52話

両親を亡くした10歳の少年ネロ・ダースは祖父と一緒に暮らしています。ネロは瀕死(ひんし)の犬を助けパトラッシュと名付けて一緒に暮らすようになります。絵の才能のあるネロは画家になることを夢見ているのですが……というお話です。

「世界名作劇場」の第1作として知られ、また号泣必至のアニメとして有名です。少年ネロと愛犬パトラッシュが悲劇的な結末を迎えるシーンで泣かない人はいないでしょう。あまりにもかわいそうな結末なので、見るときはハンカチを忘れないようにしましょう。

本放送:1975年(昭和50年)1月-1975年12月
監督:黒田昌郎
脚本:安藤豊弘/加瀬高之/吉田義昭/高山由紀子/佐藤道雄/松島昭/雪室俊一/中西隆三
作画監督:坂井俊一/岡田敏靖/羽根章悦
美術監督:伊藤主計
キャラクターデザイン:森康二
主なキャスト:ネロ・ダース(CV喜多道枝)/ジェハン・ダース(CV及川広夫)/アロア・コゼツ(CV桂玲子)/バース・コゼツ(CV大木民夫)/エリーナ・コゼツ(CV中西妙子)/ハンス(CV 村松康雄)/ヌレット(CV遠藤晴)/ヘンドリック・レイ(CV家弓家正)
製作:ズイヨー映像、日本アニメーション

●8位『銀河鉄道999』(劇場版第1作)

銀河鉄道999に乗って最終駅まで行けば、ただで不死の機械の体をもらえるといううわさがありました。母を機械伯爵に惨殺された少年・星野鉄郎は、謎の美女メーテルと共に999に乗り込みます。地球をはるかに離れる旅の中で、少年は成長していく……というストーリーです。

少年が困難に立ち向かう中で大人として成長していく姿が描かれていて、見る人は鉄郎と自分をつい重ねてしまうでしょう。少年の淡い恋心と切ない別れのシーンにはついもらい泣きしてしまいます。ゴダイゴの名曲が心に染みるラストシーンは素晴らしいの一言です。

公開日:1979年(昭和54年)8月4日
監督:りんたろう
脚本:石森史郎
作画監督:小松原一男
美術監督:椋尾篁/窪田忠雄
キャラクターデザイン:小松原一男
主なキャスト:星野鉄郎(CV野沢雅子)/メーテル(CV池田昌子)/車掌(CV肝付兼太)/クレア(CV麻上洋子)/キャプテン・ハーロック(CV井上真樹夫)/クイーン・エメラルダス(CV田島令子)/大山トチロー(CV富山 敬)/リューズ(CV小原乃梨子)/機械伯爵(CV柴田秀勝)/シャドウ(CV藤田淑子)/酒場の主人(CV槐柳二)/鉄郎の母(CV坪井章子)/ドクター・バン(CV納谷悟朗)
製作:東映動画

●9位『トップをねらえ!』OVA全6話

人類が宇宙に進出した未来。人類は宇宙怪獣の襲撃を受けるようになっていました。主人公タカヤ・ノリコはパイロット養成校に通い、父を殺した宇宙怪獣と戦うことを目指しています。パイロット候補生になった彼女は宇宙戦艦「ヱクセリヲン」に乗り込みますが……というストーリー。

『新世紀エヴァンゲリオン』で有名な庵野秀明さんが監督を務めた作品で、1話30分ずつのOVA全6話が発売されました。SF考証が見事になされた世界観で、コミカルなところもありますが熱いドラマが展開されます。そして、最後に涙せずにはいられないラストが待っているのです。

発売:1988年(昭和63年)
監督:庵野秀明
脚本:山賀博之/庵野秀明
作画監督:窪岡俊之/森山雄治/貞本義行
美術監督:菊地正典/佐々木洋
キャラクターデザイン:窪岡俊之、美樹本晴彦(キャラクター原案)
主なキャスト:タカヤ・ノリコ(CV日高のり子)/アマノ・カズミ(CV佐久間レイ)/ユング・フロイト(CV川村万梨阿)/ オオタ・コウイチロウ(CV若本規夫)/タシロ・タツミ(CV大木民夫)/ヒグチ・キミコ(CV渕崎ゆり子:第1話、CV勝生真沙子:第5-6話)/副長(CV西村知道)/スミス・トーレン(C矢尾一樹)/カシハラ・レイコ(CV勝生真沙子)
製作:GAINAX

●10位『ドラえもん おばあちゃんのおもいで』TVアニメ版 前・後編

ある日、のび太君は子供のころ大事にしていたクマの縫いぐるみを見つけます。その縫いぐるみは優しかったおばあちゃんが繕ってくれたものでした。おばあちゃんに会いにいくことにしたのび太君はドラえもんと一緒にタイムマシンに乗り込みます……。

ドラえもんには号泣エピソードが幾つかありますが、その中で必ず挙げられるのがこの「おばあちゃんのおもいで」です。孫を大事に思うおばあちゃんの言葉に思わず泣いてしまうでしょう。この作品は優しい気持ちを思い出させてくれるのです。

放送日:1979年(昭和54年)5月21日、5月22日
作画監督:椛島義夫
主なキャスト:ドラえもん(CV大山のぶ代)/野比のび太(CV小原乃梨子)/源静香(CV野村道子)/骨川スネ夫(CV肝付兼太)/剛田武(CVたてかべ和也)/野比玉子(CV千々松幸子)/野比のび助(CV加藤正之)/おばあちゃん(CV峰あつ子)
製作:テレビ朝日、シンエイ動画、ADK

ある程度の年齢のアニメファンならどれもリアルタイムで見たことのあるものばかりではなかったでしょうか? 今見ても十分に面白く、また感動できる作品ばかりです。未見の皆さんはこの昭和産の感動アニメをぜひ見てみてください。

Photo(C)FreeDigitalPhotos

(高橋モータース@dcp)