【北京共同】中国政府の少数民族政策を批判している著名な中国人作家、王力雄氏(62)が16日、日本に向けて出国しようとしたところ「国家の安全」を理由に北京空港で阻止されていたことが18日、分かった。王氏や関係者が明らかにした。共産党一党独裁の崩壊を描いた近未来小説「黄禍」が日本で出版されたばかりで、同氏の言動に注目が集まることを嫌ったとみられる。

 王氏によると、(1)著作などで(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ14世と結託してチベット独立を支持している(2)国家利益を損ない、国家の安全に危害を与える―などの理由を読み上げて出国を認めなかったという。

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