プロが作ったようなグラフィクスを誰もが簡単に作れるAdobe Postが、まずiOS上でデビュー | TechCrunch Japan

Adobeが今日(米国時間12/17)、ソーシャルなグラフィクスアプリAdobe Postを披露した。それはAdobe Slate、Adobe Voice、などなど、今同社で数が増えつつあるモバイルのクリエティビティを高めるアプリの仲間入りをする。ただしほかのアプリと違ってPostは、プロが使うだけでなく、誰でも簡単に自分の写真やテキストを“美しくデザインされたグラフィクス”に収めることができる、と同社は言っている。そうやってできた作品はもちろん、TwitterやFacebook、Instagram、Pinterestなどのソーシャルネットワークで共有できるから、‘ソーシャルなグラフィクスアプリ’なのだ。

このところ、グラフィックデザインというスキルは良いツールがあれば民主化できる、という風潮がある。たとえばモバイルアプリとWebアプリケーションの両方で提供されているCanvaは、シンプルなエディタを使って、バナーや広告、ブログ記事のグラフィクス、ちらしなどを誰もが作れる。

Adobe Postもやはり簡単明瞭な使い方をねらっているが、方向性は既存のプロ用のAdobeアプリケーション、PhotoshopやInDesignなどを引き継いでいて、たとえば、画像にテキストやフィルタを乗せる機能などがある。ただしPostではそれが、ボタンをいくつか押すだけでできる。

このアプリのホーム画面では、既製のテンプレートを選べる。テンプレートを利用すれば、初心者でも早くまともな作品を作れる。さらに、画像にタイポグラフィを加えたり、あるいはAdobe Postの”Design Filters”からフィルタを選んだりする。同社によると、写真のフィルタはInstagramが流行らせたが、Adobe Postのフィルタは写真のフィルタとタイポグラフィとレイアウトと色の組み合わせで、ユーザの画像をワンタップで変貌させる。

  1. design-filters.png

  2. font-shapes.png

  3. magic-text.jpg

  4. free-images-search.png

  5. inspiration-wall.jpg

色の組み合わせも、もちろん指定できるが、このアプリには、色を背景画像の中から選んでユーザに提案する、という機能がある。画像に利用するフォントや切り抜き型なども、プロのデザイナーが選んだものが提供されている。

便利なのは、作ったグラフィクスを保存して再利用できること。それらに手を加えて、別の作品を作ることもできる。

Adobe Postはターゲットを特定しない、ごく一般的なアプリだが、‘Post’の名に見られるように、コミュニティマネージャとか企業のソーシャル担当など、ソーシャルメディアにポストするために簡単なグラフィクスを手早く作りたいニーズが頻繁にある人たちは、とくに重宝するだろう。

このほかAdobeが推奨しているユースケースは、イベントの招待状、メルマガのグラフィックデザイン、企業のパンフレット、アルバムの表紙、などなどだ。

Adobe PostはApp Storeで無料でダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。