20日正午すぎ、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船2隻が相次いで侵入し、約1時間40分航行した後、領海外側の接続水域に出た。海上保安庁の巡視船が確認した。中国当局の船が領海侵入するのは11日以来で、今年に入って34日目。政府は、首相官邸の情報連絡室を官邸対策室に格上げして対応した。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、2隻は海警2307、海警2308。20日午前9時ごろ、領海外側の接続水域に入っていた。

 海保の巡視船が領海から出るように警告したのに対し「貴船はわが国の領海に侵入した。ただちに退去してください」と応答があった。