加藤浩次が語る 極楽とんぼ“完全復活”の願望… 相方・山本の「筋が通ったら」 | ニコニコニュース

相方・山本との”完全復活”について語った加藤浩次 (C)ORICON NewS inc.
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 お笑いタレントの加藤浩次が座長を務めるコントライブ『イルネス製作所~今世紀最大の発明』のDVDが、23日に発売される。7月におぎやはぎ・矢作兼、俳優の六角精児らと行った同公演は、ラストに相方・山本圭壱がサプライズで登壇し「極楽とんぼ」が“9年”ぶりに復活したことも話題になった。このほど、ORICON STYLEのインタビューに応じた加藤は、ライブへの思い、相方・山本の復帰と、コンビの“完全復活”について胸中を明かしてくれた。

極楽とんぼ、9年ぶりに共演 山本が加藤のライブに飛び入り

 前回の『イルネス共和国』(2014年)に続き、加藤、矢作、六角、マンボウやしろ、ロバート・秋山竜次、平成ノブシコブシ・吉村崇の6人が出演した同ライブ。演出も兼任した加藤は「単純に僕の好きな奴らを集めて、みんなが均等に面白くなるように構成は考えた」という。

 「テレビと違って、一から自分の好きなことを多く反映できるし、やっていてそういう部分は充実してる」と確かな手応えをにじませながら「テレビとか映像とかでも、この6人でできたらいいな」と目を輝かせた。

 そんななか起きた同公演での“サプライズ”。ライブ終盤、客席で見ていた山本を矢作が促し、舞台上へ上げた。加藤から「まずは謝れ」と振られた山本は「関係者やファンの皆さん、ご迷惑をおかけいたしました」と謝罪。その後は9年ぶりのそろい踏みで往年を彷彿とさせる掛け合いを見せ、客席を大いに沸かせた。

 「もちろん知らなかったし、舞台に上がってきたときは、もうしょうがないって感じ。でもお客さんも暖かく迎えてくれてホッとしたね。グッと込み上げてくるものはあったけど、吉村、矢作たちがすごい泣いてたので逆に僕は冷めちゃったね(笑) 意外と客観的に見てたかな」。

 そう感慨深げに回顧した加藤。「9年もブランクがあったから、こいつを舞台に上げてポンコツになってたらどうしよう、緊張してるかな? 大丈夫かな? とか不安はあった」と本音を漏らしつつ「色んな意見があるけど面白かった。絡んでみて、なんか新鮮でしたね。やっぱり度胸はある。いいハプニングでしたね」と頬を緩ませた。

 舞台上での2人は、掛け合いで沸かせつつもサプライズということもあって、ネタを披露することはなかった。コンビの“完全復活”として2人の新作コントを切望するお笑いファンも多く、加藤本人にその声をぶつけると「できることなら僕もやりたいですよ」と前向きだ。

 その一方で、神妙な表情になり「事件を起こして会社にも迷惑をかけた。(コンビ復活は)会社がOKを出してくれて、許してくれないと筋が通らない。筋を通してからで、そこらへんを待ってる状況ですかね」と、モラルに厳しい“キャスター”としての一面もかいま見せる。

 山本は今年1月19日、東京・下北沢駅前劇場のお笑いライブで10年ぶりに芸能活動を再開し、その後、広島、宮崎でライブを開催。来る復活に向け“リハビリ”に励んでいる様子がうかがえる。加藤も「10年、あいつはあいつで頑張ってる。普段はネタを考える方じゃないし、いい経験になってると思う」と理解を示した。

 「あいつ(山本)が戻ってきたとき、今までとは一味違う“極楽とんぼ”になればいいな。もしかしたら時代に合ってないかもしれないけど、それはそれで受け入れる」。

 インタビュー中、相方の話題に相好を崩す場面も多く、言葉にせずとも加藤本人が復活を一番楽しみにしていることが伝わってきた。2人の間で具体的な話し合いは「まだですね」というが、インタビューを終えて“コンビ完全復活”の期待感が高まった。加藤の言う「筋が通った」とき、極楽とんぼがまたお茶の間をにぎやかす瞬間を楽しみに待ちたい。