​JAXA、イプシロンの改良型エンジンの燃焼試験に成功 | ニコニコニュース

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12月21日放送、「NHKニュース7」では、日本の宇宙産業の発展について。はやぶさ2号やH2Aロケット、金星探査機あかつきなどが活躍し、この日はイプシロンの改良型エンジンの燃焼試験が成功した。

ロケットの歴史は古く、西暦1000年頃にはすでに中国で今のロケット花火の形態が発見され、武器として利用されていた歴史がある。日本でも鎌倉時代に使用され、古くから打ち上げなどが行われてきた。これらは鉄砲伝来のロケットである。
宇宙に行けるロケットが開発されたのは19世紀後半から20世紀。ロシアの研究者ツィオルコフスキーがロケットで宇宙に行けることを計算で確認し、液体ロケットを開発。宇宙開発の父と呼ばれた。

最初の実用的なロケットを開発したのはナチスドイツだった。だが戦後、ナチスの研究に関わった人たちがアメリカに亡命し、1958年にソ連がスプートニクによって世界初の人工衛星を打ち上げたことによって、宇宙開発競争が始まった。

1961年にはソ連がガガーリンを搭乗させてボストークの打ち上げに成功し、世界初の有人宇宙飛行を成し遂げた。1969年にはアメリカがアポロ11号を打ち上げて人類で始めて、月への到達に成功。

1960年代から1970年代には、日本、ヨーロッパ、中国も人工衛星の打ち上げに成功し、日欧が宇宙科学分野で成功し、人工衛星の打ち上げや宇宙探査機などの分野に進出したのに対して、中国は有人宇宙飛行に成功した。

冷戦後は、アメリカとロシアが協力して国際宇宙ステーションの建設に当たるなど、共同で宇宙開発が進んだ。

1990年以降は、GPSなどの打ち上げが行われ、カーナビなどに応用されて現代の生活に欠かせないものとなった。

最近では国家の宇宙開発事業が財政的に苦しい反面、民間のロケット開発が盛んだ。2013年からは国際宇宙ステーションへの商業補充サービスを開始。今後は、宇宙飛行士の輸送を含めて、民間企業の開発したロケットが徐々に輸送の中心となりつつある。

現在では、アマチュアによるロケットの打ち上げの試みもある。一般人によるロケットの打ち上げも達成されているが、資金面と技術面両面でまだまだ課題は残っている。

各国で次世代の打ち上げロケットの開発が行われ、技術革新の成果が取り入れられている。