松井一実広島市長と田上富久長崎市長は24日、東京都内の米大使館でケネディ駐日大使と会談し、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせたオバマ大統領の被爆地訪問を要請した。会談後、記者団の取材に応じた両市長によると、大使は「思いを伝える。(米政府は)しっかり考えてくれるだろう」と応じた。ただ、大統領の日程調整は難しいとして、「確たる回答をする時期ではない」とも述べたという。

 広島、長崎両市代表によるオバマ氏への要請は5回目。田上氏は「各国のリーダーが訪問し、知ることが大事だ」と強調した。松井氏は「実際に被爆した方の思いを受け止めて」と訴えた。

 両市長はこの日、サミット参加国の首脳に対し、在京大使館を通じて被爆地訪問を要請した。 

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