妊娠しているので軽い刑を求めます ひき逃げ致死、母親が身代わりに自首、4カ月後に本人出頭して裁判で主張=中国 | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの紅網によると、湖南省株洲市で4月2日に発生した乗用車によるひき逃げ死亡事故で、8月になり出頭してきた女は12月17日の第1回の公判で、自分が運転したことは認めたが、「私のお腹には子どもがいるので、刑を軽くすることを求めます」と発言したという。事故直後には女の母親が警察に「私が運転していました」と話し、身代わりになろうとしたという。

 同事故は4月2日午後8時ごろ発生。乗用車とオートバイが衝突し、オートバイに乗っていた男性1人が死亡した。乗用車はそのまま現場を離れた。警察は事故の主要な原因は乗用車側にあり、オートバイ側にも若干の責任があると判断した。

 事故後しばらくして、女性1人が警察に出頭し「私が運転していて事故を起こしました」と話した。ところが8月10日になり、出頭した女性の娘が警察に来て「私が運転していた」と話し始めた。警察は「運転していたのは娘の方」と判断し、ひき逃げ事故を起こした容疑者として起訴した。

 第1回の公判は12月17日に行われた。被告の女は、弁護士を立てず、自らが弁護した。母親が身代わりになろうとした件については、母親が「お前を刑務所に行かせるわけにはいかない。私が行く」と言って、母親が自分の意志で決めたと主張した。

 8月10日になって出頭したことについては「最初はごまかそうと思っていたが、精神的圧力に耐えられなくなった」と説明した。容疑者は、自分が運転して事故を起こしたと認めたが「私のお腹には子がいます。法廷には刑を軽くするよう求めます」と述べた。

 湖南省長沙市の法律事務所に所属する弁護士によると、刑事事件で女性が有罪判決を言い渡された場合、収監を延期される場合があるが、授乳期が終われば服役することになると説明した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)