日韓請求権協定をめぐる訴えについて、違憲か合憲かの判断をせず却下した韓国憲法裁判所=ソウル(AP=共同)
共同通信社

 【ソウル共同】韓国憲法裁判所は23日、1965年の日韓国交正常化の際に締結された日韓請求権協定が韓国人の財産権を保障した韓国憲法に違反するかどうかの判断を求めた訴えについて「(訴えの)要件を満たしていない」と判断を避け、「門前払い」に当たる却下の決定を出した。

 協定が植民地時代の請求権問題を完全に解決したかどうかについて日韓の主張は異なっており、違憲判断が出れば日韓関係は一層悪化するとみられていたが回避された。

 日本政府は「韓国が日韓関係を前進させようとしているメッセージだ」(関係者)と歓迎している。