【バンコク時事】タイ軍事政権は、最新の世論調査で軍政の全体的な仕事ぶりに満足しているとの回答が99%に上ったとする調査結果を公表した。これに対し、軍政に批判的な勢力から調査の信ぴょう性に疑問を投げ掛ける意見が相次いでいる。

 調査は国家統計局が11月27日〜12月4日に全国の7200人を対象に実施。問題解決への政府の取り組みや犯罪・薬物対策などでも満足の意を示す回答が9割以上に達したという。

 世論調査結果について、プラユット暫定首相は22日、記者団に対し、「最高の結果を得ることができた」と述べた。

 しかし、地元メディアによると、タクシン元首相派の政党、タイ貢献党の元議員は「この結果を信じるのは不可能だ。軍政は権力維持のために自ら政党を立ち上げるつもりではないか」と指摘。反軍政活動家グループは「このような調査結果が出るのは北朝鮮とタイだけ」と皮肉っている。