王道展開が胸を熱くする少年漫画ランキングTop10 | ニコニコニュース

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少年漫画と一口に言ってもラブコメものやスポーツもの、また激しいバトルが繰り広げられるようなファンタジーものやギャグなど多くの種類があります。今回はそんな胸を熱くさせてくれる少年漫画をランキングで10作品ご紹介します。

■10位:「GTO」

元湘南の走り屋だった主人公の鬼塚栄吉が教師として配属された東京吉祥学園でさまざまな問題に立ち向かう様子を描いた作品。 まっすぐに道理を通そうとする暴走族上がりの新人教師である鬼塚栄吉。彼なら学園の問題を解決してくれると期待した吉祥学園の理事長である桜井良子によって中等部の教師として採用される。 しかしその学園は大人に対して不信になりひねくれた生徒や、いじめなどの問題が発生していた学園だった……。

GTOというタイトルの意味は「Great Teacher ONIZUKA」の頭文字を取ったもので、教師として奮闘する主人公の鬼塚の物語であることを示しています。 もとが暴走族だった主人公という教師を描く学園漫画の中では珍しいタイプの作品です。 そのためどこか非常識的な描写もある作品ですが、時事ネタやネタを知っていれば思わず笑ってしまうようなギャグも多く、コメディとしても楽します。作品内ではさまざまな社会問題などに体当たりをする形で挑んでいく鬼塚の様子が面白おかしく読めます。 中には強引とも言える方法を取ったりもしていますが、ある意味教育とは何かと考えさせてくれる作品ではないでしょうか。

作者名:藤沢とおる
ジャンル:学園/アクション
掲載期間:2009年~2011年
単行本巻数:25巻(完結)

■9位:「HUNTER×HUNTER」

「HUNTER×HUNTER」は1998年から週刊少年ジャンプで連載されている冨樫義博さんの作品。 主人公の少年であるゴン=フリークスが会ったことのない父親のジンに会うためにハンターになり、仲間とともに活躍する物語。くじら島に住むゴンは巨獣に襲われていたのをハンターのカイトに助けられる。そこで会ったことのない父親のジンが生きていることとハンターとして活躍していることを聞く。 父に会うためにハンターになる事を決意したゴンはハンターになる途中でキルアやクラピカといった仲間に出会う。 しかし、ゴンやクラピカはハンターになったものの、キルアは諸事情で自分から辞退し、ゴンたちの前から姿を消します。そんなキルアを連れ戻すためにゴンたちはキルアのもとへ向かおうとするが……。

HUNTER×HUNTERの大きな魅力は魅力的なキャラクターたちをはじめとして、熱いバトルと同様に描かれる多彩な心理戦など多くあります。 ただ、最大の欠点ともいえるのが休載期間の長さ。 単行本は2012年末以来発売されていません。それだけに連載が再開される時にはネットニュースにも取り上げられるくらいの話題性。 好き嫌いは分かれる作品ですが、それだけ愛されている作品とも言えますね。

作者名:冨樫義博
ジャンル:ファンタジー/バトル
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1998年~連載中
単行本巻数:32巻(2015年12月現在)

■8位:「アイシールド21」

2002年から2009年まで週刊少年ジャンプで連載された稲垣理一郎さんが原作、村田雄介さんが作画を担当した作品。 幼いころからパシリにされていた影響からか、40ヤードを4秒2で駆け抜ける超俊足を身に着けていた瀬那は、泥門高校に入学してすぐにアメフト部の主将である蛭魔に目をつけられてアメフト部に主務として入ることになります。 しかし蛭魔の悪魔のような策略によって、主務のはずの瀬那も試合に出ることに……。 正体がバレないようにするために緑色のアイシールドをつけ、謎のランニングバックの「アイシールド21」として試合に出るが、まさかの大活躍を果たす……。

アメフトという日本ではあまりメジャーとは言えないスポーツを題材にしていますが、人気が出てテレビアニメ化もされました。 少年誌のスポーツ漫画らしくさまざまな必殺技などが登場します。 また主将の蛭魔の策略も見どころです。

原作:稲垣理一郎
作画:村田雄介
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:2002年~2009年
単行本巻数:37巻(完結)

■7位:「聖闘士星矢」

「聖闘士星矢」は1985年から1990年まで週刊少年ジャンプで連載されていた車田正美さんの作品。世に悪がはびこる時に現れる女神アテナに仕える聖闘士(セイント)は空に輝く88の守護星座を模した聖衣(クロス)を身に着けていたとされます。 そして現代でもその伝説は残り、主人公の聖矢は厳しい修行に耐えて天馬星座(ペガサス)の聖衣をまとい、多くの戦いに身を投じるというストーリー。

1980年代の週刊少年ジャンプを代表する作品の1つであり、多彩な登場人物や多くの必殺技も登場するなど人気になりました。 また「小宇宙(コスモ)」などの作品内に登場する言葉も子供が使うなど、一大ブームを築きました。原作が終わってからもその人気がなくなることはなく、続編となる「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」などが連載されたり、2014年には黄金十二宮編が映画化されるなど、いまだに根強い人気を誇っています。

作者名:車田正美
ジャンル:ファンタジー
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1985年~1990年
単行本巻数:28巻(完結)

■6位:「魔法陣グルグル」

「魔法陣グルグル」は1992年から2003年まで月刊少年ガンガンで連載された衛藤ヒロユキさんの作品。ジミナ村に住んでいたニケはある日父であるバドによって無理矢理に勇者にさせられ、旅に出ることになってしまう。 そして村の決まりに従って魔法オババの家に立ち寄ったニケは、魔法使いであるククリと出会い同行することに。 国王に勇者と認められたニケは、ククリとともに魔王ギリ討伐のハチャメチャな旅に出る……。

ロールプレイングゲームのような設定や、キタキタおやじなどの個性的という言葉を飛びぬけたような濃いキャラクターが魅力のグルグル。作品中にギャグ要素もふんだんに含まれていて、笑いながら楽しめる作品です。 テレビアニメ化や、劇場版も公開され日本だけでなく世界でも出版されたりしています。

作者名:衛藤ヒロユキ
ジャンル:ギャグ/ファンタジー
掲載雑誌:月刊少年ガンガン
掲載期間:1992年~2003年
単行本巻数:16巻(完結)

■5位:「封神演義」

「封神演義」は1996年から2000年まで週刊少年ジャンプで連載された藤崎竜さんの漫画。 殷の王朝は30代の紂王の時代に妲己によって悪政をするようになり、国が乱れていましました。そんな殷を革命によって滅ぼし、新しい王朝を作るために妲己と紂王を神界に封印するという封神計画が立てられる。 この計画の実行役として任命された太公望はさまざまな知略や人望などで仲間を集め、封神計画を進める……。

太公望や申公豹など多くの仙人や道士が登場する作品ですが、彼らが持つ宝貝(パオペエ)という武器は現在の技術で考えてもオーバーテクノロジーとも言える超性能武器で、派手なバトルシーンも楽しめます。 また道士たち以外にも四不象(スープ―シャン)や黒点虎などかわいいキャラも物語の魅力の1つ。人知を超えたバトルや様々な頭脳戦など見所は多く、テレビアニメ化もされた大人気作品です。

作者名:藤崎竜
ジャンル:バトル/SFファンタジー
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1996年~2000年
単行本巻数:23巻(完結)

■4位:「鋼の錬金術師」

「鋼の錬金術師」は月刊少年ガンガンで2001年から2010年まで連載されていた荒川弘さんの漫画。 幼い頃に母親を亡くしたエドワードとアルフォンスの兄弟は母親をよみがえらせようと禁忌に手を出しますが、失敗してしまいます。 それによってアルフォンスは肉体を全て失ってしまい、エドワードは自分の右腕を対価にし、アルフォンスの魂を鎧に定着させます。 またエドワードも失った左足と右腕に機械の鎧をつけます。そして成長した兄弟は元の身体に戻すために賢者の石を探す旅に出る。

19世紀のヨーロッパを舞台に魔法とも呼べるような錬金術を駆使したシーンが描かれていきます。 ロイ・マスタングやアレックス・ルイ・アームストロングなど濃いキャラクターが多く、作品を彩ります。その他にも真面目な所で突然入ってくるギャグなど熱さの中に力を抜いて読める部分もある作品です。 テレビアニメやアニメ映画などのメディア展開もされ、単行本も6000万部を超える発行部数を誇るなどガンガン史上最大のヒット作となりました。

作者名:荒川弘
ジャンル:バトル/SF/ダーク・ファンタジー
掲載雑誌:月刊少年ガンガン
掲載期間:2001年~2010年
単行本巻数:27巻(完結)

■3位:「結界師」

「結界師」は2003年から2011年まで週刊少年サンデーで連載された田辺イエロウさんの漫画。妖を退治する結界師の家である墨村家の子供で主人公の墨村良守が雪村時音と共に鳥森に夜になると集まる妖を退治していきながらさまざまな成長を描く作品です。 良守は小さい頃に退治に失敗して時音に大けがを負わせてしまった事があり、自分の周りの人が傷つかないくらい強くなる事を誓う。 そんな中でただの妖だけでなく墨村家に仕える妖犬である斑尾の旧友である鋼夜や人心を喰べる魔物などとの戦いを繰り広げる。

妖怪退治というあまり多くはないジャンルである以上に、結界を用いて退治するという独奏的とも言える方法で退治が行われます。 バトルものというよりは主人公の成長に重きを置いた作品です。 また戦いを繰り広げながらも好意を寄せる時音を守りたいというどこか恋愛要素も絡んだ物語は読みごたえがあります。 テレビアニメ化もされていますので、気になった人は見てみてはどうでしょうか。

作者名:田辺イエロウ
ジャンル:学園/和風ファンタジー
掲載雑誌:週刊少年サンデー
掲載期間:2003年~2011年
単行本巻数:35巻(完結)

■2位:「ワールドトリガー」

「ワールドトリガー」は2013年から週刊少年ジャンプで連載されている葦原大介さんの漫画。 三門市を舞台に門(ゲート)と呼ばれるものから出現する異世界の侵略者の近界民(ネイバー)と防衛組織であるボーダーとの戦いを描く。三雲修が通う学校に、近界民である空閑遊真が転校してきます。 遊真は父親の友人を探すために三門市へとやってきましたが、近界民を敵視するボーダーから狙われてしまいます。 そんな遊真を守るためにボーダーのエリート隊員である迅悠一はボーダーの玉狛支部へ入隊をさせようとする……。

ストーリーや設定の細かさや魅力的なキャラクターなど見どころの多い作品です。 また近界民だけでなく、ボーダー内部でのランク戦など多種多様なバトルも見どころと言えるでしょう。 物語の進みが遅いと言う人もいますが、かわいいキャラクターが織りなすSFという珍しいタイプの作品でもあり、注目を集めています。 2014年10月からテレビ朝日系列でテレビアニメも放送されており、こちらも現在放送中です。

作者名:葦原大介
ジャンル:バトル/ファンタジー/サイエンス
掲載雑誌:週刊ヤングジャンプ
掲載期間:2013年~連載中
単行本巻数:13巻(2015年12月現在)

■1位:「ジョジョの奇妙な冒険」

「ジョジョの奇妙な冒険」は1986年から連載を開始した荒木飛呂彦さんの漫画。 第1部である「ファントムブラッド」に始まり、第8部となる「ジョジョリオン」が現在も連載中のロングラン作品です。 物語は石仮面によって吸血鬼となったDIOや協力者、後継者などとジョースター家との戦いなどを中心に描かれます。

19世紀のイギリス。ディオ・ブランドーは父親の遺言に従う形でジョースター家に養子として入る。 しかしディオの目的はジョースター家の1人息子であるジョナサンを排除して、ジョースター家を乗っ取ることだった。 その目的のためさまざまな行動をディオが取る中で、ジョナサンは父であるジョージがディオによって毒を盛られたことを知る。 しかしそれによって追いつめられたディオは自らを吸血鬼にしてしまうという石仮面を使い、ジョージを殺す……。

こうしてDIOとジョースター家の人間との長きにわたるバトルが始まります。 独特な言い回しや魅力的なキャラクターなど長年にわたって愛される要素が詰まった作品です。 また2012年からシリーズごとにテレビアニメも放送されるなどされていて、アニメから漫画に入ってさらにハマる人もいるのではないでしょうか。

作者名:荒木飛呂彦
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/バトル
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ/ウルトラジャンプ
掲載期間:1986年~連載中
単行本巻数:115巻(2015年12月現在)

いかがでしたか? あれがないこれがないといった意見はたくさんあるかと思います。ランキングに入らなかった作品を含め、数多くある少年漫画の中でお気に入りをあなたも見つけてみては?