MRJの初納入時期を延期することについて記者会見する、三菱航空機の森本浩通社長(左)=24日午後、愛知県春日井市
共同通信社

 三菱航空機(愛知県豊山町)は24日、開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の初納入時期を1年程度延期すると発表した。主翼部分の強度不足が判明し、改修作業や試験の実施に時間がかかるため。2017年4~6月にANAホールディングスに引き渡す予定だったが、18年にずれ込む。

 三菱航空機の森本浩通社長らが愛知県春日井市で記者会見。同席した岸信夫副社長は、国土交通省から安全性を認証される「型式証明」を取得するには、主翼部分の強度が不足していると明らかにした。飛行試験の実施には問題ないとしながらも「想定が甘いところがあった」と述べた。